ビリオネアが実践、ビットコイン資産をハッキングから守る“アナログ”な方法

双子のウィンクルボス兄弟

双子のウィンクルボス兄弟が2012年にビットコインを大量に買い始めた時、人々は笑った。

Thomson Reuters

  • マーク・ザッカーバーグ氏を相手に訴訟を起こしたことで知られる双子のウィンクルボス兄弟は2012年、ビットコインを買い始めた。
  • 2人が保有するビットコインの額は13億ドル(約1470億円)とニューヨークタイムズが伝えた。
  • 2人はビットコインの秘密キーを複数に切り分け、アメリカ各地にある複数の銀行の貸金庫に預けている。

双子のウィンクルボス兄弟が2012年にビットコインを大量に買い始めた時、人々は笑った。

ハーバード卒の双子の起業家は、Facebookは自分たちが考え出したと主張してマーク・ザッカーバーグ氏を相手に起こした訴訟で得た資金で、12万ビットコインを購入した。その時、1ビットコインは10ドル以下だった。

だが、キャメロン・ウィンクルボス氏とタイラー・ウィンクルボス氏を笑う人はもういない。ニューヨークタイムズのインタビューで、2人は価格が上がり続けるビットコインを保有し続けていることを認めた。ビットコインの価格は12月20日現在、1ビットコインあたり約200万円にのぼる。

2人のビットコインの保有額は130億ドルほどになるとニューヨークタイムズは伝えた。

「我々は、笑いとあざけりの声を追い風に変えた」とタイラー・ウィンクルボス氏はニューヨークタイムズに語った

これほどの資産には保護対策が必要だ。ビットコインはデジタル通貨であり、ハッキングで盗まれる可能性がある。例えば12月上旬にも、ある採掘事業者から800万ドル相当のビットコインが盗まれる事件があった。

ウィンクルボス兄弟は、ビットコイン資産を保管するために「コールドウォレット」と呼ばれる方法を使っている。

ビットコインは電子的な「財布」の中に存在し、それぞれが秘密キーを持っている。誰かにキーを盗まれれば、ビットコインも盗まれてしまう。だがキーをプリントアウトし、インターネットでアクセスできない場所に保管しておけば、ビットコインを盗まれることはない。

ウィンクルボス兄弟は、さらにもう一歩慎重だ。秘密キーをプリントした紙を切り刻み、アメリカ各地にある銀行に保管している。

ニューヨークタイムズは次のように伝えた。

ウィンクルボス兄弟は、自分たちの秘密キーを安全に保管するために精緻なシステムを生み出した。秘密キーのプリントアウトを切り分けて別々の封筒に入れ、アメリカ各地の複数の銀行の貸金庫に預けた。そうすれば、仮に封筒の1つが盗まれたとしても、秘密キーの全体が盗まれることはない。

ウィンクルボス兄弟は、彼らが設立した仮想通貨取引所ジェミニ(Gemini)で同様のシステムを使っていると語った。

ニューヨークタイムズの記事はこちら

[原文:The Winklevoss twins cut up the key to their $1.3 billion bitcoin fortune and keep each piece in different bank vaults]]

(翻訳:まいるす・ゑびす/編集:増田隆幸)

編集部より:初出時、本文中でウィンクルボス兄弟のビットコインの保有額を「130億ドルほど」としておりましたが、正しくは「13億ドルほど」です。お詫びして訂正致します。 2018年1月29日 11:50

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