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THE INSIDER Summary:
- 第89回アカデミー賞授賞式で『ムーンライト』が作品賞を受賞したが、『ラ・ラ・ランド』が受賞作品として発表されてしまった。
- 原因は受賞作品を発表するプレゼンターに渡されたカードだった模様。
- 彼らに渡されたのは、主演女優賞の受賞者が書かれたカード(『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンが受賞)だったようだ。
第89回アカデミー賞授賞式の最後に、『ラ・ラ・ランド』が作品賞の受賞作品として「誤って発表される」というハプニングが起こった。同作の複数の関係者が受賞スピーチを披露した後、本当の受賞作品は『ムーンライト』だったことが壇上で明かされた。
作品賞のプレゼンターを務めたのは、俳優のウォーレン・ベイティと女優のフェイ・ダナウェイ。ベイティは封筒を開いて戸惑った様子を見せたが、ダナウェイがカードを読み上げ、『ラ・ラ・ランド』が受賞したことを発表した。
ベイティはその後、カードに“エマ・ストーン 『ラ・ラ・ランド』”と書かれていたことが、自身が困惑していた理由だったことを明かし、壇上で説明した。
「皆さんに何が起こったのか説明させてほしい。封筒を開いたら、“エマ・ストーン 『ラ・ラ・ランド』”と書かれていたんだ。だから僕はあんなに長い間、フェイや皆さんのことを見つめていたんだよ。笑わせようとしていたわけではないんだ」
ベイティが封筒を開いたシーンを振り返ってみると、確かに「主演女優賞」と書かれた封筒を手にしていたようだ(※同賞は直前にエマ・ストーンが受賞した)。
その模様はこちら。
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壇上ではその後、本当の受賞作品である『ムーンライト』の名が書かれた作品賞のカードがカメラに向けて披露された。
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司会を務めたジミー・キンメルもステージに駆けつけ、「とても残念な出来事が起こってしまいました」と述べ、決して冗談ではなかったことを聴衆に伝えた。彼はまた、2015年のミス・ユニバース・コンテストで優勝者の名前を間違えたスティーヴ・ハーヴェイをネタにジョークを飛ばした。
授賞式後にバックステージでマスコミの取材に応じたエマ・ストーンは、自身の名前が書かれたカードをずっと持っていたことを明かした。
彼女は米ABCが放送したマスコミ向けのコメントの中で、「わたしは主演女優賞のカードをずっと持っていたの。だから、どういう話だったにしろ……議論を始めるつもりはないのよ。でも、それがどんな話だったにせよ、わたしはあのカードを持っていたの。だから、わたしには何が起きたのかわからないわ」と語っている。
英BBCによると、各賞に2つの封筒が用意されていたといい、ベイティには主演女優賞の2つ目の封筒が渡されたようだ。
騒動の一部始終はこちら。
『ラ・ラ・ランド』の製作陣が、本当は『#ムーンライト』が作品賞を受賞したことに気付いた気まずい瞬間。
(敬称略)
source:Twitter、米ABC、英BBC
[原題:'La La Land' was mistakenly announced Oscar best picture winner — but 'Moonlight' really won]
(翻訳:Thumper Jones)