Uberがドライバーの労働時間を制限すると発表

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文書の中でバーン氏は、4分の1のドライバーが週40時間以上稼働していると記した。

UK Parliament

Uberはドライバーの労働時間に上限を設ける。今夏、イギリスでそのルールを施行すると発表した。

同社のパブリック・ポリシー責任者のアンドリュー・バーン(Andrew Byrne)氏が、イギリス議会に提出した文書で明らかにした。

過剰な長時間労働からドライバーを守ることが目的だ。

文書によると、同社はすでに週56時間以上働いているドライバーを把握している。Uberのアプリにはドライバーに休憩を取るよう促すリマインダー機能や、安全性が高い別ルートを勧める機能もある。

同氏は文書で以下のように述べた。

「当社は、ロンドンで56時間以上運転しているドライバーを把握している。56時間を超えたドライバーは当社から連絡を受け、安全責任について説明を受けることになる。また、ドライバーの運転時間に上限を設ける方向で調整している。具体的な上限が何時間になるか、また技術的な方法については検討中だが、2017年の夏までには新ルールを公表する予定だ」

具体的な上限時間や、上限を課す方法、また新ルールによって生じるドライバーの収入減少にどう対処するかなどはまだ明らかにされていない。

Uberは現在、イギリス労働年金省の詳細な調査を受けている。配車アプリ、Amazon、エルメス、フードデリバリーサービスのDeliverooも同様だ。

Uberドライバーのサイド・カーリル(Syed Khalil)氏は、赤字を出さないためには週に40時間〜50時間、利益を出すためには90時間働かなければならないと、先月、同省で述べた。

文書の中でバーン氏は、4分の1のドライバーが週40時間以上稼働していると記した。

2月にはニューヨークで12時間の上限を導入しており、守らなかったドライバーに対しては一時的にアプリの使用を不可にしている。複数回上限を超えたドライバーは、アカウントが削除される。

[原文:Uber is planning to limit the number of hours drivers work

(翻訳:Satoru Sasozaki)

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