Kevin Winter/Getty
26日日曜日夜(現地時間)、あらゆる授賞式典の中で、もっとも大きな間違いが第89回アカデミー賞授賞式で起こった。プレゼンターのウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイが間違って『ラ・ラ・ランド』を作品賞と発表してしまった時だ。実際の受賞作品は『ムーンライト』だった。
誰でも間違いをおかすことはある。ただ、ある種の間違いは他の間違いよりも目立つ。それだけのことだ。
『ラ・ラ・ランド』は今年最高の映画だった…… 90秒間だけ。
Reuters
日曜日(現地時間)のアカデミー賞授賞式で、プレゼンターのウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイは『ラ・ラ・ランド』をアカデミー作品賞と発表したが、ベイティは自分に手渡されたカードを見て困惑しているように見えた。『ラ・ラ・ランド』の制作者たちが授賞のスピーチをしていると、真剣な顔をした男性が突然舞台上に現れた。『ラ・ラ・ランド』関係者全員の顔が喜びから落胆へと変わった。実際の受賞作品は『ムーンライト』だったのだ。
「アデル・ダズイム」
Kevin Winter/Getty Images
2014年のこれまたアカデミー賞で、ジョン・トラボルタが『アナと雪の女王』のヒット曲「let it go(ありのままで)」を披露した伝説的な歌手イディナ・メンゼルを紹介した時のこと。なぜかジョンは彼女のことを「アデル・ダズイム」と呼んだ。しかも変な発音で。
2015年のミス・ユニバース世界大会
Steve Marcus/Reuters
2015年のミス・ユニバース世界大会での出来事。司会のスティーブ・ハーベイが間違って、ミス・コロンビアを優勝者と呼んでしまった。実際はミス・フィリピンだった。ハーベイはカードを読み間違えたことを、生放送の中で認めた。
「ヒドゥン・フェンシズ」
Getty Images
今年のゴールデングローブ賞でのできごと。映画『ヒドゥン・フィギュアズ/(Hidden Figures) 』と『フェンス(Fences)』を混同してしまったのは、マイケル・キートン1人だけではなかった。どちらの映画も主演俳優陣が皆、アフリカン・アメリカン。レッドカーペットの上で司会者のローラ・ブッシュも同じ間違いをしていた。そして、アカデミー賞授賞式でも、米娯楽誌『ピープル』の編集長ジェス・ケイグル(Jess Cagle)がレッドカーペットでまったく同じ間違いをして即座に言い直していた。
エリザベス・テイラーの先走り
Kevin Winter/Getty Images
2001年のゴールデングローブ賞授賞式でのこと。伝説的な女優エリザベス・テイラーは、映画部門 作品賞(ドラマ部門)の発表時、ほんのちょっと先走りすぎた。なんと候補作品を一切紹介することなく、受賞者の書かれた封筒を開け出したのだ。プロデューサーのディック・クラーク(Dick Clark)が舞台に上がり、事なきを得た。
ハリー・スタイルズはどうしてもトイレに行かなければならなかった
Getty Images
2014年のブリット・アワードでのこと。ワン・ダイレクションのメンバーで、歌手のハリー・スタイルズが他のメンバーを舞台に残したまま退場した。なぜなら、どうしてもトイレに行きたかったから。仲間は皆、彼がどこに消えたのか知らなかったらしい。そのうち、スタイルズは戻って来た。「本当にすまない。どうしてもトイレに行きたくなっちゃって。ただ、トイレが遠すぎてさ!」
クリス・ブラウン、間違ってリアーナの賞を贈られそうになった
Christopher Polk / Getty
2011年のBETアワードでのこと、視聴者賞が間違ってクリス・ブラウンに贈られそうになった。実際には、リアーナが受賞者だった。賞のプレゼンターがテレプロンプターを読み間違えたのだ。リアーナとクリス・ブラウンの過去を思うと特に変な一件だった。
(敬称略)
[原題:The 7 biggest award-show fails of all time]
(翻訳:日山加奈子)