トランプ米大統領の攻撃的なメディア姿勢を支持する国

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トランプ大統領のジャーナリズムに対する攻撃的な姿勢を支持する国がある。

Spencer Platt/Getty Images

トランプ大統領のメディア攻撃はある国に大きな影響を与えている。

カンボジアの行政機関である閣僚評議会の広報官、フェイ・サイファン(Phay Siphan)氏は先週末、Facebookに「国家の『平和と安定』を脅かすメディアを『粉砕する』」と投稿した。

プノンペン・ポスト(The Phnom Penh Post)によれば、同氏はトランプ大統領のメディアに対する姿勢を支持しているという。

「トランプ大統領はあえて、いくつかのメディアを会見場から締め出した。『報道は事実を反映していない』という彼なりのメッセージだ」と同氏は書いた

トランプ大統領はメディアに対して「禁止令」こそ出していないものの、大統領選挙を通じて、いくつかのメディアの「報道の信頼性」を否定している。最近ホワイトハウスで行われた記者会見では、BBCを含む複数のメディアを黙殺した。

また、サイファン氏は「表現の自由は、法で定める範囲にあるべきものであり、国益と平和を考慮しなければならない。トランプ大統領の決定は民主主義や表現の自由とはまったく関係がない」と述べている。

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2011年の記者会見でメディアに言及するカンボジア防衛省のチャム・ソチート(Chhum Socheat)氏と政府広報官のフェイ・サイファン氏。

REUTERS/Samrang Pring

サイファン氏に電話取材を行ったところ、先の発言は「(ジャーナリストに)プロフェッショナリズムと責任を再認識してほしいという警告だ」と強く主張した

「意見の多様性は良いことだが、我々は国家として1つにならなければならない」と彼はプノンペン・ポストに語っている。メディアが彼の忠告に従わなかった場合、何が起こるのだろうか。「簡単なことだ。メディアは閉鎖され、国から追い出される」とコメントした。

カンボジア情報省の広報官もサイファン氏と同様の警告を繰り返した。「国家を弱体化させるような記事や文章も同じ運命を辿る」

なお、サイファン氏がFacebookの投稿で特に言及したのは、アメリカ政府が資金援助をする国際ラジオ放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」と「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」だ。トランプ政権発足時、政治権力がアメリカ放送理事会に過度の影響をおよぼすと懸念されたのは記憶に新しい。

*アメリカ放送理事会は、VOAをはじめ、「ラジオ・フリー・ヨーロッパ(RFE)」、RFA、中東放送ネットワーク(MEBN)を監督する権限を持つ。年間予算は8億ドル(約900億円)。

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大統領就任式の準備の様子

Reuters / Brian Snyder

大統領就任式での群衆の規模に関するスパイサー大統領報道官のコメントについて、VOAがこれを支持しているのではないかという疑惑が広まった時、上記のような懸念が世論の中でさらに強まった。現在、「該当コメントは虚偽であった」とされ、VOAの該当ツイートも削除されている

後日、VOAのディレクターであるアマンダ・ベネット(Amanda Bennett)氏は、トランプ政権が全米の放送局に政治的な影響をおよぼすことはないとワシントン・ポストに述べた

[原文:Trump's war on the media is inspiring copycats outside the US

(翻訳:小池祐里佳)

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