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コストコの年会費が、数カ月以内におよそ10%値上がりすると見られている。
倉庫型店舗チェーンとして知られるコストコ。通常の年会費は5ドル増の60ドル(約6700円)、特別会員の年会費は10ドル増の120ドル(約1万3000円)に値上がりする可能性があると、UBSアナリストのマイケル・ラサー氏は話す。
ラサー氏が27日月曜日に公表したレポートによると、値上げは第2四半期の収益報告に合わせた木曜日に実施される。第3四半期の収益報告に合わせた可能性が高い。
コストコは値上げを認めてはいないが、否定もしていない。
昨年12月の収支報告で、コストコ最高財務責任者(CFO)のリチャード・ガランティ氏は年会費を値上げする時期が迫っていると言及した上で、「明日の午後に実施しようと言っているわけではない」と話していた。
さらにその数カ月前、ガランティ氏はコストコが5年から6年を目安に値上げを実施しており、2017年1月は米国での5度目の値上げ時期にあたると話していた。
コストコは、台湾、韓国、日本、メキシコ、イギリスの年会費を10%値上げしたばかり。
アナリストのラサー氏は値上げにより、売り上げや、9割以上の更新率を維持するメンバーシップの更新には影響はないだろうとし、さらに株も値上がりするだろうと話す。
昨年12月と1月の来客率は全店舗で伸びている(米国で平均4%、カナダでは平均3%の増加)。これはコストコの商品と品揃えに魅力を感じている会員が多いということ。メンバーシップ更新率は米国とカナダで90.3%、その他の国を含めた全店舗で87.5%を維持するだろうと、ラサー氏は話す。
UBSは、コストコ第2四半期の会員費による収益は、前年同時期から6.7%増の643.5億ドル(約7兆2000万円)と予想。また、売り上げも3.7%増加するとしている。
source:UBS
[原文:Costco may hike its membership fees — here's how much more you'd pay (COST)]
(翻訳:水上雅裕)