テスラ、性差別とハラスメントの訴えを「根拠がない」と退ける

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テスラは28日火曜日、訴えには根拠がないとして告発を否定する声明を出した。

REUTERS/Mario Anzuoni

社内での性差別とハラスメントを告発した女性エンジニアの訴えをテスラは「根拠がない」と退けた。

AJ ヴァンダーメイデン(AJ Vandermeyden)氏による社内告発については、英ガーディアンが報じている通り。現在もテスラに勤務する同氏は、男性の同僚と同等以上に働いているにもかかわらず、昇進が認められず、給与も低く抑えられていると主張していた。

ヴァンダーメイデン氏はさらに「男性従業員から不適切な言葉や口笛、野次など、不快なハラスメントを受けた」とも訴えた。

これを受けてテスラは28日火曜日(現地時間)、「2016年3月、訴えには根拠がないとの調査結果を確定した」と声明を出し、ヴァンダーメイデン氏の主張を否認した。調査はカリフォルニア州パロ・アルトの法律事務所Employment Matters Counseling & Consulting(EMC2)のアン・ヒルバート(Anne Hilbert)弁護士によって行われたという。

声明は以下の通り。

「テスラはすべての従業員が差別を受けることのない、前向きな職場環境作りに取り組んでいる。2013年に営業職でテスラに入社したヴァンダーメイデン氏は、エンジニアリングの正式な学位を持たないにもかかわらず、エンジニアとしてキャリアを高めることを望んだ。彼女はテスラのペイントショップで就業した後、組み立て製造ラインでの職種についた」

「彼女は差別を訴えた後も、テスラで働くことを望み、少なくとも1つの別の職種についた。これは彼女の経歴に関係なく、その働く意欲と能力に当社が応えた証しだ。また、1年以上前、ヴァンダーメイデン氏が我々に対して初めて懸念を表明した際、我々は直ちに第三者機関であるEMC2法律事務所の弁護士アン・ヒルバート氏に調査を依頼し、訴えがもし事実なら、この問題に適切な対応が取れるようにした」

「事実を徹底的に精査した結果、アン・ヒルバート氏は、性差別、ハラスメント、会社からの不当な扱いに関するヴァンダーメイデン氏の主張には根拠がないと結論づけた。こうした経緯を無視した報道は誤解を与えるものである」

これに対して、ヴァンダーメイデン氏の代理人を務めるLawless & Lawless法律事務所の弁護士テレーズ・ローレス(Therese Lawless)氏は、調査結果のすべてが真実ではないと反論した。

「少なくとも調査の一部は不正確で、(調査の)過程で得られた証拠の中から恣意的に選ばれたものに、わたしには見える」と、ローレス氏はBusiness Insiderに語った。

ヴァンダーメイデン氏は2015年9月と10月に、テスラの法務部に申し立てを提出している。

テスラは声明の中で告発の後、ヴァンダーメイデン氏は組み立て製造ラインの製造技師から、購買部の別の職種に異動になっており、これが「働く意欲と能力にテスラが応えた証し」と主張した。

しかし、ローレス氏は告発後、「ヴァンダーメイデン氏は自主的に製造ライン部門から購買部に移ったのであり、今もなお、同僚の男性より低い賃金しか支払われていない」と述べた。

[原文:Tesla responds to allegations of 'pervasive harassment' and gender discrimination(TSLA)

(翻訳:十河亜矢子)

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