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ホリデーシーズンにはこの戦いが新たな局面を迎える。マイクロソフト初のデスクトップパソコン、「Surface Studio」が新しいタッチバーを搭載したAppleの最新MacBook Proに挑戦することになる。
改めてMacとPCの違いをまとめてみた。参考にしてほしい。
この記事はリサ・エアデシコ(Lisa Eadicicco)氏とケヴィン・スミス(Kevin Smith氏によって書かれた記事のアップデート版です。
Appleはデザインにこだわっている。
Hollis Johnson/Business Insider
Appleはデザインを重視している。ディテールはもちろん、コンピュータの内部も美しく構成されている。
しかし、マイクロソフトが追いつきつつある。
Microsoft
マイクロソフトのSurface Studio PCは、革新的なデザインで高い評価を受けている。またタブレットのSurface Pro 4 とノートPCのSurface Book もデザイン性に優れている。
さらに、DellやAsusのような多くのメーカーは、マイクロソフトの製品からアイデアを得て、自社製品を作り上げ、よりデザインにこだわったノートPCやタブレットをリリースした。
メーカーやモデルによっては、まだまだひどいデザインの製品もある。 しかし、いくつかの選択肢が登場し始めている。
Macは通常Windows PCより高価。
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平均的に、MacはWindows PCと同等のスペックであっても、より高価な傾向がある。 Windowsのファンはこれを「アップル税」と呼ぶ。
Surface Bookやハイエンドなゲーム用PCなどの例外を除けば、平均的なWindowsラップトップの価格は約500ドル(約6万円)。例をあげると、MacBook Airが、999ドル(約12万円)からで、Appleのラインナップの中でもっとも安い。
一方、150ドル(約2万円弱)で安価なWindows 10ラップトップを購入できる。
WindowsはハードコアPCゲーマーにとって好適である。
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本格的なゲーマーはWindowsを好む。カスタマイズしやすいためだ。彼らは、グラフィックカードからCPU、メモリなどすべてにこだわる。常にPCを改良し、最高の性能を維持するため新しいハードウェアを購入する。
一方、Macは簡単にアップグレードすることはほぼ不可能だ。大金を投じて最新モデルを購入しない限り、最新鋭のゲーム用Windows PCには及ばない。
最も重要な点は、Macでプレイできるゲームは増えてきているが、Windows PC向けのゲームの多種多様さには敵わない。1990年代から変わらない。
Macはカスタマーサポートに優れている。
Appleストアにあるジーニアスバー
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Macが壊れたら、予約して近くのApple storeに持ち込むことができる。そこでは、専門家がサポートしてくれる。もし問題が簡単に解決されれば、通常、お金はかからない。
マイクロソフトは、Appleのジーニアスバーのようなサポートデスクのある小売店を持っている。マイクロソフトストアのカスタマーサービスは素晴らしい。しかしAppleと異なり、マイクロソフトは販売されているすべてのWindows PCを作っているわけではない。つまり、修理のためには製造元に送り返さなければならない。また、単純にマイクロソフトソフトは、Appleストアほど数が多くない。
Macはより安全。
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MacはWindows PCよりもまだかなり台数が少ないため、攻撃してくる人も少ない。言い換えれば、ハッカーはWindowsを狙えば、より効率的に多くのコンピュータを攻撃できる。
しかしこれは永遠に続くものではない。ここ数年、Macを狙ったウイルスが増えている。Appleは、Mac OSの最新バージョンに新しいセキュリティ機能を施し、対策に取り組んでいる。
さらに、Macworld によると、Mac用OSはUnixベースで構築されているため、基本的にWindowsよりも少し安全だ。
2つのOSはまったく違って見える。
最新のMac OS シエラ
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マイクロソフトのWindows 10とAppleのMac OSは、まったく違って見える。
Windows 10では、マイクロソフトはWindows 7の使いやすさとWindows 8のタッチスクリーンの使いやすさを融合しようとした。概ね、良い感じで動作する。また、従来のデスクトップと、「タブレットモード」を切り替えることができる。
Mac OSはより洗練され、シンプルな見た目だ。最も基本的なレベルでは、デスクトップ、お気に入りのアプリにアクセスするためのドック、画面上部のタスクバーだけだ。
Windows PCはより多くの選択肢がある。
Microsoft
様々なメーカーがあり、ユーザーは、様々なオプション、ブランドを選択することができる。
マイクロソフトは現在ハードウェアビジネスも作っているが、HP、Acer、Lenovo、Dellや他の多くの企業が、依然としてWindows PCの大部分を製造している。つまり、予算や好みに合わせて、様々な種類や機能が選べる。
Windows 10でマイクロソフトは、ノート、デスクトップ、タブレット、スマートフォン、そして最終的には未来的なホロレンズで動く、単一のOSを作ろうとしている。
AppleはハードウェアとOSの両方を作っている。なのでMacを使いたい場合は、Appleしか選択肢はない。
技術的なことを言えば、独自の「Hackintosh」、つまりMac OSが動くPCを作ることができる。
タッチスクリーンを搭載したWindows PCが増えている。
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Windows 8以降、マイクロソフトはタッチスクリーンを推進している。 Windows 10はタッチスクリーンにフォーカスし、これまで以上によい出来だ。だからこそ、多くのWindows 10 PCにタッチスクリーンが搭載され、マイクロソフトはSurfaceに注力している。
Appleは、新しい大型のiPad Proが多くの人にとって、ノートPCの代わりになるとアピールしているが、AppleのノートPCやiMacはまだタッチスクリーンを搭載していない。
Windowsはタブレットでも動作する。ノートやデスクトップだけではない。
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Windows 10は、大型のオールインワンコンピュータからノートPC、小型の8インチタブレットまで、あらゆるサイズのデバイスで利用できる。Mac OSは、Appleのノート、デスクトップ、iMacのみだ。
乗り換える場合は、違うショートカットキーを覚える必要がある。
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乗り換える場合には、違いショートカットキーを覚える必要があることが、もっとも難しいハードルの1つだろう。例えば、スクリーンショットの取り方も、WindowsとMacでは違う。
Windows 10では、Windowsキーとプリントスクリーンキーを押してスクリーンショットを取ることができるが、トリミングするにはペイントのような別のアプリを立ち上げる必要がある。
Macでは、Command+Shift+4で、デスクトップの任意の場所のスクリーンショットを取ることができる。
MacとiPhoneは最高のチームである。
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AppleはiPhoneとMacの両方を作っているため、2つは素晴らしいチームになる。
iPhoneを使っている場合、テキストメッセージはメッセージアプリでMacと同期する。Macから返信することもできる。また、iPadを持っている場合、そこにも会話も共有することができる。
iPhoneとMacの連携機能には、写真やその他のドキュメントをiPhoneからデスクトップに素早く送ることができるAirdrop、iPhonとデスクトップでリンクを共有できるHandoffなどがある。
Windows 10は、そんな機能は搭載していない。しかし、AndroidスマートフォンにマイクロソフトのCortanaをインストールしれば、Windows 10のPC、またはタブレットで、自分の電話番号からテキストメッセージを送ることができる。それほど良いものではないが、機能はする。
おまけ:両方のいいとこ取りがしたい? MacでWindowsを動かそう!
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Macには仮想マシンを介して、あるいはOS上で直接Windowsを実行することができる。
Boot Campを使えば、Windows OSをインストールできる。必要に応じて、HDDをWindowsとMacOSでわけることができ、2つのOSを1台のコンピュータで使うことができる。
[原文:The 11 most important differences between Macs and PCs]
(翻訳:蓮)