「賢さとは、多面的なものだ」とビル・ゲイツ氏は語る。
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ビル・ゲイツ氏のアドバイスに耳を傾ける価値は大いにある。彼はマイクロソフトの創業者で、 ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同議長だ。
27日月曜日(現地時間)、ゲイツ氏はウェブサイト『Reddit』の質問コーナーで「もし、19歳の自分にアドバイスをするとしたら、何を伝えますか?」と尋ねられ、以下のように答えた。
「“賢さ”の定義は1つだけではないし、当時の自分が思うほど重要ではないと言うだろう。40代になる前に発展途上国をもっと旅して回るべきだと言うかもしれない。当時のわたしはそこまで社交的ではなかったし、それを克服できるようなアドバイスも思い当たらないな。もしかしたら、変わり者としてそのまま育っていけばよかったのかもしれない…… 」
要するに「賢さ」の定義は無数にあり、成功に必要な「唯一無二の条件」はないということだ。
ゲイツ氏が若者に向けて贈った将来のアドバイスはこれだけではない。「最高の知恵」とは何かについて、彼は億万長者の友人ウォーレン・バフェット氏から学んだと話したことがある。すなわち、「すべてをシンプルにすること」だ。
また、2009年、ゲイツ氏はCNBCのインタビューにこう答えている。
「彼(ウォーレン・バフェット氏)のカレンダーはかなりシンプルだ。彼は魅力を感じているビジネスについて、そして、そのビジネスに関する基本的な数字や事実を知っている。状況が解きほぐされれば、投資をする」。彼は予測可能で長期的に取り組めるモデルを選ぶ。『基本的なことを考え抜き、本当に必要なことだけをするために、物事を要約する能力』が彼にはある。本当に素晴らしい。天才中の天才だ」[原文:Here's the advice Bill Gates would give to his 19-year-old self]
(翻訳:梅本了平)