28日火曜日(現地時間)、YouTubeは月額35ドル(約4000円)の有料ストリーミングサービス「YouTube TV」を発表した。ケーブルテレビが競合相手となるが、YouTubeは、自分たちには「秘密兵器」があると考えている。若者たちの支持だ。
「YouTube TV」は、約40チャンネルの番組をインターネットで視聴できるサービスで、スマートテレビ、スマートフォン、コンピュータなど端末は問わない。ラインナップには大手テレビ局も入っているが、別記事で取り上げたように見られないチャンネルも多い。しかし、YouTubeは、ケーブルテレビのように幅広いジャンルを揃えたいわけではない。
YouTubeは若者にフォーカスしており、年配の人に高額のケーブルテレビから乗り換えてもらおうとは考えていない。「YouTube世代のために再構築したテレビサービスと言える」
YouTubeのクリスチャン・オステリア(Christian Oestlien)氏はブルームバーグの取材に答えた。
YouTubeは若者市場にリーチするための最適のチャネルだ。事実、独立系投資銀行パイパー・ジャフレー(Piper Jaffray)の10月の調査で、YouTubeは10代の間でケーブルテレビよりも人気があることが判明した(Netflixにはかなわなかったが)。
アメリカの10代1万人を対象にした同銀行の直近の調査では、実に26%の若者が毎日YouTubeを見ていると回答し、初めてケーブルテレビ(25%)を抜いた。YouTube人気が上昇を続ける一方、ケーブルテレビの人気は下降傾向にある。
以下が、そのグラフだ。
若者の26%が毎日YouTubeを見ていると回答し、初めてケーブルテレビ(25%)を抜いた。
Piper Jaffray
10代の若者が、すぐに月額35ドルのサービスに申し込むとは思えないが、彼らが成人した時のことを考えると、YouTubeの未来は明るい。
「若い層に見られているのなら、そこを狙うべき。実際、YouTubeは若者に見られている」
スポーツ専門チャンネルESPNのジョン・スキッパー(John Skipper)社長はブルームバーグにそう答えた。
source:Piper Jaffray
[原文:YouTube thinks its new $35-a-month TV package has a secret weapon in the fight against cable]
(翻訳:一柳優心)