最初の試作品は、社員たちが近所のホームセンター「ホーム・デポ」で買ってきた部品を組み合わせて作った。
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スマートフォンを使って手軽にVR体験ができるグーグルのダンボール製VRビューワー「Google Cardboard」は、同社によるとすでに1000万個以上が出荷された。
振り返ると2014年、Cardboardはまだ生まれたばかりのプロジェクトだった。最初の試作品は、社員が近所のホームセンター「ホーム・デポ」で買ってきた部品を組み合わせて作った。
VR部門担当副社長のクレイ・ベーバー(Clay Bavor)氏は3月1日水曜日(現地時間)、部品の磁石を購入した時の3万2592ドル分(約370万円)の納品書をTwitterで公開した。
2014年、Google Cardboardの最初の試作品を作るために、会社のエンジニア用のクレジットカードを使って、ホーム・デポで3万2592ドル分の磁石を購入した。
Google Cardboardでは、右側のメインボタンに磁石が使われている。磁石はクリックなどを認識するスマートフォン内蔵のコンパスを動かすためのものだ。
納品書のプロジェクト概要には、単に「磁石」と書かれている。
Google Cardboardが公式に発表されたのは2014年。毎年開催される同社のカンファレンスで参加者に配布された。
当時はジョークだと思った人たちもいた。しかし、3年経った今、Cardboardは多くの人々にVR体験を提供している。グーグルによると、アプリは今までに1億6000万回ダウンロードされた。また、ニューヨーク・タイムズなどの企業は購読者にCardboardを配布した。
怖いもの知らずのエンジニアが、Visaカードで巨額の注文をしたことからすべては始まった。
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[原文:Google once bought $32,000 in magnets from Home Depot for a project(GOOG, GOOGL)]
(翻訳:Wizr)