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中国には廃墟と化した不動産開発用地がたくさんある。 人工衛星を活用し、写真販売を行うデジタルグローブは、衛星写真から中国不動産の分析を行った。中国のゴーストタウンは10年近く前から社会問題になっている。中国の不動産バブル崩壊の前兆と捉える人もいるが、巨大な国営経済の都市に見られる典型的な現象だという意見もある。 いくつかのゴーストタウンでは人口が増えてきているが、問題の解決にはほど遠い。
中国最大の検索エンジン事業者バイドゥ(百度) の調査では、空室が多い50都市が明らかになった。また、ある富裕層は中国の不動産市場を「史上最大のバブル」と指摘する。 各地のゴーストタウンを衛星画像で見てみよう。
2012年、呈貢(ていこう)区(雲南省昆明市)で10万戸の空きアパートが報告され、ゴーストタウンとして広まった。5年経った今でも状況は変わっていないが、超高層ビルの建設が続いている。
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Source: BBC
広い道路網からわかるように、呈貢区は大規模な都市計画を有していた。しかし交通量はほとんどなく、農地も多い。
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呈貢区の超高層ビルの多くは空き室のようだ。左側に見える道路はまだ舗装されていない。
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中国のほかの野心的な都市計画と同様に、呈貢区にも農地の真ん中に目を引く建物がある。
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広くて新しい大学のキャンパスに人影は見られない。建物も完成していない。
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エレンホト市は内モンゴル自治区の有名なゴーストタウン。2013年はただの更地だった。
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2015年には、豪邸が通りを埋め尽くす。
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2017年になっても人がいない。
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内モンゴル自治区のもう1つの有名なゴーストタウン、オルドス市は住民が増えてきたが、売れ残った住宅や未完成の建物が目立つ。スタジアムも建設が進んでいない。
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オルドス市の別の建物も建設が止まったままで、再開の見通しが立たない。
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大規模開発が進んでいたオルドス市の東勝区。高層ビルは完成しているようだが、その後野ざらしになっているようだ。
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開発は進んでいるようだが東勝区の居住者はごくわずか。
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ゴーストタウン? 未来都市? 梅溪(バイシー)湖(湖南省長沙市)には不気味な静けさが漂う。高層ビルが建ち並ぶが、居住者は少ない。ここの地価は上昇が続き、建設も急ピッチで進んでいる。
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鄭東新区の様子を捉えた別の衛星写真。今後、居住者は増えるだろうか? 時間が経てばわかるだろう。
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source:バイドゥ
[原文:New satellite images show inside China’s ghost cities]
(翻訳:梅本了平)