2020年の実用化を目指す5G、インターネットはさらに高速・大容量化

5G(第5世代移動通信システム)が普及すれば、インターネット回線のスピードは飛躍的に速くなる。4K対応の映画やゲーム、ソフトウェアといった大容量コンテンツを瞬く間にダウンロードできるようになる。

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Shutterstock

5Gは現在普及しているモバイル通信規格「4G LTE」の進化版。5Gによりモバイル環境だけにとどまらない高速ワイヤレス通信が実現する。その代表的な例が、家庭でのインターネット接続だ。

今年の「Mobile World Congress」で、サムスンは5Gホームルータを展示した。PCMagによると、最大4Gbpsの通信が可能。1秒間に500MB、つまり50GBのゲームを2分以内に、100GBの4K映画をわずか4分でダウンロードできるようになる。

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サムスンが「Mobile World Congress」で展示した5Gホームルータ。

これがどのくらい高速なのか検証してみよう。アメリカにおいて平均的なインターネット回線速度は55Mbps、これは1秒間あたり6.5MBとなる。

だが、デモンストレーションではサムスンのルータは5G端末の真横に置かれていた。つまりこの回線速度はルータが5G端末と極めて近い距離にあって、通信を妨げるものがまったくない、という理想的な環境で実現可能な数字だと、PCMagのSascha Segan氏は指摘している。

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YouTube/HD Geek Review

とはいえ、実際の速度がこの半分だったとしても、家庭で2Gbpsの回線速度を実現できることになる。その半分の1Gbpsだったとしても、アメリカの現在の平均的な回線速度よりも飛躍的に速い。

ギガビットのインターネット回線は特に目新しいものではないが、実現はなかなか難しい。ギガビットのインターネット回線を提供しているインターネットサービスプロバイダー(ISP)はアメリカでは数少ない。道路を掘り起こし、光ファイバーを敷設し、各家庭と接続する必要があるからだ。

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Starry

5Gモバイル通信の最大のメリットは、高額な光ファイバー網を構築せずに、高速インターネット通信が実現できることにある。インターネット接続サービスが携帯電話のように、無線で行われるようになるのだ。

どのような仕組みになっているのか?

サムソンの5Gホームルータを使用する際には、窓の外にアンテナを設置する。アンテナは家の中のルータに接続する。中継塔から送られる5Gの電波をこのアンテナがキャッチする。

この技術は、ボストンに拠点を置いているスタートアップ企業Starryが過去に紹介している。

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アンテナを窓の外に設置する。

いつ頃普及するのか?

5Gはまだ商用化されていないが、技術自体は確立している。普及は時間の問題だろう。

ベライゾン(Verizon)はすでに5Gのテストを開始している。本格的な実用化は2020年頃と見込まれる。

ルータなどのハードウェアがどのくらいの金額になるのか、月々の利用料金がいくらになるのかはまだわからない。Verizon Fiosはすでに500Mbpsの接続サービスを提供しているが、月額275ドル(約3万円)とかなり高額だ。

ギガビット接続が可能な5Gインターネット回線が手頃な金額で提供される日が待ち遠しい。

source:Samsung、YouTube/HD Geek Review、Starry

[原文:Your internet speeds will be insanely fast when 5G arrives

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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