警察官による民間人殺害、今年はすでに200人 —— アメリカ

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2015年12月23日に行われた「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命を守れ)」のデモに出動する警察。

アメリカでは今年に入ってから3月1日までに、警察によって約200人の民間人が殺害された —— 。ワシントン・ポストがデータをまとめた。

警察官による民間人の殺害はここ数年、アメリカで度々ニュースになってきたが、2017年に入り、ほとんど報道されることがなくなった。

トランプ大統領は、警察など法執行機関の権限強化に向け、政策整備を進めており、その公約は、次々と形になりつつある。直近では、ジェフ・セッションズ司法長官が、オバマ前政権による「民間刑務所利用の段階的な廃止命令」を破棄した。セッションズ司法長官は、オバマ政権の方針では「連邦刑務所局が、将来的な連邦矯正システムのニーズを満たせなくなる恐れがある」と述べた。

同氏はまた、オバマ前政権の政策が、全国の警察機関の執行能力の低下を招いたと主張、「問題を起こした警察署の監視活動」を停止すると発表した。

セッションズ司法長官は米国州司法長官会議(The National Association of Attorneys General)で、「警察活動の連邦監視を減らすことが、人権や市民権を無視する措置だとは考えない」と述べた。

こうした政策転換を受け、12以上の州が 警官への攻撃をヘイトクライム(憎悪犯罪)と定めた、いわば「ブルー・ライブズ・ マター(警察官の命を守れ)」法案を提出した。

[原文:Nearly 200 people have been killed by police so far in 2017

(翻訳:小池祐里佳)

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