有機牛乳の栄養価の高さを比較研究で証明

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牛乳とチーズにはタンパク質とカルシウムがたっぷり含まれている。

中でも、放牧飼育された牛の有機(オーガニック)牛乳は特に栄養価が高いという。

米国農務省の研究員で、『The Science of Cheese』の著者でもあるマイケル・チュニック氏( Michael Tunick )はBusiness Insiderの取材に対し、「自分好みの餌(自分好みの草)で育った牛の牛乳には、良性脂質が多く含まれる」と語った。

農務省の「オーガニック」基準を満たすためには、土地の質を維持しなければならないほか、化学肥料や遺伝子組み換えも使えない。また、家畜の餌に関するルールも厳格に定められている。

有機牛乳の栄養価を調べるため、チュニック氏らは有機農家と普通の農家の比較研究を3年かけて実施。2015年に研究結果を発表した。

研究によると、自由に放牧され、好きに草を食べて育った牛の方が、そうではない環境で育った牛に比べて、牛乳に含まれる良性脂質が多いことが明らかになった。また、有機環境で飼育された牛の牛乳は、そうでない環境で飼育された牛の牛乳に比べて、オメガ3脂肪酸が36%、共役リノール酸は25%から30%多く含まれていた。

一方、タンパク質、乳糖、ミネラル、酸性物質など、その他の栄養素の量は変わらなかった。

牛乳に含まれる脂肪酸について、このような詳細な研究結果が報告されたのは初めて。2013年にはオーガニックミルク業界の出資を受けて実施された研究で、有機牛乳には脂肪酸が多く含まれ、「成長に伴って起こる健康障害や、慢性的な健康上のリスク」を抑えられるとの結果が発表されたが、ワシントン・ポストは、この研究には誇張があると指摘する。「有機牛乳には健康に好影響を与えるほどのオメガ3脂肪酸は含まれていない」。報道によると、8オンス(約230グラム)の鮭に含まれるオメガ3脂肪酸を牛乳で摂取するには、5.5ガロン(約21リットル)が必要だという。

2015年の研究結果は有機牛乳の栄養価の高さを明確に示している。農務省の研究者は「健康に良い食品を求める消費者からの需要に応えるためにも、自由な環境での乳牛の放牧を検討すべきである」と結論づけている。

[原文:There’s one key factor that shows why organic milk is healthier for you] (翻訳:Satoru Sasozaki)

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