アマゾン、Alexaの録音データを殺人事件の手がかりとして警察に提出

アマゾンは、同社のAI｢Alexa｣の録音データを殺人事件の証拠として警察に提出した。Associated Pressが伝えた。

アマゾンは、事件の手がかりとしてAmazon Echoの録音データを入手したいという警察からの要請を過去、何度も拒否してきた。

報道によると、アーカンソー州で起きた殺人事件で逮捕された容疑者は、裁判で無罪を主張。Echoのユーザーでもある容疑者は、アマゾンからの録音データ提供に同意し、同社は警察にデータを提供した。

アマゾンのEchoは、特定のキーワードに反応し、その数秒前からの音声を録音する機能を搭載している。時々、特定のキーワード以外にも反応することがあり、事件の手がかりを録音している可能性がある。

アマゾンは消費者のプライバシー保護を理由に、当初はデータの提供を拒否した。消費者のプライバシーを守る権利よりも捜査の方が重要であるとする検察官の主張は正当性がないと同社は述べた。次の公判は、来週15日水曜日（現地時間）の予定で、Echoのデータが事件の解明の手がかりとなるかどうかもそこで審議される。

［原文：Amazon handed over Alexa recordings to the police in a murder case］

（翻訳：まいるす・ゑびす）