収入の何割を貯めれば安心? カギは「老後資金」と「緊急資金」

「若いうちからこつこつ貯める」に勝る方法はない。実際、富を築き、経済的に安定するためのもっともシンプルな方法は、「複利の恩恵」にあずかることだ

The Automatic Millionaire』の著者、デヴィッド・バッハ(David Bach)氏は「(貯蓄の)カギは、収入のうち一定の割合を貯め続けること」と語る。個人の人生でもっとも重要な2つの支出、「老後資金(定年後の生活を賄うお金)」と「緊急資金(突然生じる予想外の出費を賄うお金)」を確保するには、日頃からの貯蓄に頼るのがもっとも堅実だ。

では、これらの資金はいくらくらい必要になるのだろうか。個人の生活スタイルや人生の目標によって(必要な額は)異なるが、お金が足りなくなる事態を防ぐための一般的な目安として、バッハ氏は下記の基準を紹介する。

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年代別にいくら貯めておくべきか

  • 20歳代は「老後資金」用に収入の10%、「緊急資金」用には最低3カ月の支出分を貯めておくとよい。
  • 30歳代は「老後資金」用に収入の12.5%、「緊急資金」用には3カ月〜6カ月の支出分を貯めておくとよい。
  • 40歳代は「老後資金」用に収入の15%、「緊急資金」用には6カ月〜12カ月の支出分を貯めておくとよい。
  • 50歳代は「老後資金」用に収入の20%、「緊急資金」用には12カ月〜24カ月の支出分を貯めておくとよい。

上記のことを守っていれば、60代は貯蓄の心配をすることなく、余裕のある人生を楽しめるはず。3〜5年の支出分の「緊急資金」があれば、さらに安全だ。

年を重ねるほど貯めるべき「緊急資金」が増えることについて、バッハ氏は「年とともに収入も支出も増えていくことを想定している。もし、職を失った場合、前職の収入に見合う新しい職を見つけるには、より多くの時間がかかるからだ」と説明する。

また、バッハ氏はこうも言う。「『緊急資金』に不安があるなら、貯蓄額を多くする方がよい。安全かつ高い流動性を保って金銭を管理できるマネー・マーケット・アカウント(連邦政府の保険付き預金口座)などが、貯蓄の方法としては最適だ」

[原文:Here's how much money you should be saving in every decade of your life]

(翻訳者:にこぱん)

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