Business Insider/Hayley Peterson
アメリカでは小売店の閉店が相次いでいる。全国のショッピングモールは店舗が撤退し、シャッター通りの様相を呈している。
バージニア州リッチモンドにあるショッピングモールは、空きスペースから買い物客の意識をそらさせ、残っている店へ誘導するために、ある方法でスペースを埋めた。
ショッピングモール「Regency Square」は、以前はメイシーズ(Macy's)が入っていたスペースの入り口を壁でふさぎ、アイスクリームの自動販売機を設置した。
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メイシーズの店舗があった場所からそれほど遠くない別のスペースは、ペプシの広告で覆われ、2台の自動販売機が設置された。
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ペプシの広告の隣には、にきびケア化粧品「プロアクティブ」の広告が床から天井まで貼られ、製品を購入できる自動販売機が設置されている。
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自動販売機は、暗くなった店内を明るくするのに効果的だ。
ショッピングモール内には、自動販売機ばかりが目立つ。空き店舗とはっきりわかる場所もある。
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このショッピングモールは、バージニア州に拠点を置く「Thalhimer Realty Partners」と「Rebkee Company」のジョイントベンチャーが運営しており、事業再生に向けて4月から再開発を行う予定。
最近地方政府に承認された再開発プランによると、2階建ての駐車場を取り壊し、屋外飲食店やエンターテイメントなどの施設を設ける。メイシーズの入っていた場所には映画館や屋内トランポリン施設を開設することも計画している。
Regency Squareは、アメリカのほかのショッピングモールと同様に、電子商取引(EC)の普及と、衣類やアクセサリーなどの「モノ消費」からレストランなどの「コト消費」へのシフトにより、経営環境が厳しくなっている。
ショッピングモールを主体に展開してきた小売業者は店舗閉鎖余儀なくされ、場合によっては倒産に至っている。
今年に入ってJ.C.ペニー、メイシーズ、シアーズ、アメリカン・アパレル、エイチエイチグレッグ、ザ・リミテッド、アバクロンビー&フィッチなどが計1500以上の店舗の閉鎖を発表している。
[原文:A struggling mall in Virginia has replaced storefronts with vending machines]
(翻訳:梅本了平)