「セドリック」はレベル5の自動運転車。ドライバーが完全にいない状態で走行可能。
Volkswagen Group
フォルクスワーゲングループは「自動車」ではなく「ロボットアシスタント」と呼ぶ方が似合いそうなコンセプトカーを発表した。
「セドリック(Sedric)」と名付けられたこの車は、フォルクスワーゲン、アウディ、ランボルギーニからなるフォルクスワーゲングループ初の自動運転車のコンセプトカー。同グループによると、レベル5の自動運転車で、ドライバーが完全にいない状態で走行可能。人間によるコントロールは不要だ。
箱型の形状に黒いスライドドアの同車は、デザイン面ではアピール性が高いとは言えないが、フロントガラスは巨大な有機EL(OLED)の目で飾られている。
自動車というより、ずんぐりしたロボットのような外見は、同グループのコンセプトを反映したものだろう。
セドリックは自宅に設置したボタンを使って、離れた場所から呼び出すこともできる。同グループはセドリックを、自動で駐車場を見つけ出すことができ、子どもの送り迎えや荷物を取りに行ったりできる、シェアードモービリティサービスと呼んでいる。
ハンドルやペダルはなく、まるで「タイヤがついた快適なラウンジ」
Volkswagen Group
またルートや交通状況、到着までの時間を音声で知らせてくれる機能もある。ハンドルやペダルはなく、まるで「タイヤがついた快適なラウンジ」。空気清浄効果のある植物までついているので、まさに快適なラウンジそのものだ。
この車が、今後コンセプトレベルからどう進化していくのか現時点では不明。しかしフォルクスワーゲングループは「ドライバーが不要な、完全自動運転車を実現するためのプラットフォームとなる」と述べた。
source:Volkswagen Group
[原文:Volkswagen's latest concept car is a self-driving, robot assistant]
(翻訳:まいるす・ゑびす)