「わたしたちは家で家事をするだけじゃない。ISを倒すために最前線で戦っている」
Reuters
クルド人自治区の治安部隊「ペシュメルガ」(Peshmerga)は、テロ組織「イスラム国」(IS)と戦い続けている。ペシュメルガには女性部隊があることでも知られている。
ペシュメルガでは、女性兵士は男性兵士と同じように戦う。紛争の解決を目指すNPO「Spirit of America」の中東支部マネージャー、ザック・バッツィ(Zack Bazzi)によれば、ペシュメルガの戦闘部隊には約1700人の女性兵士がいる。
「わたしたちは家で家事をするだけじゃない。ISを倒すために最前線で戦っている」。部隊に入って8年目のジーラ(Zehra)は語る。
クルド人のためのNPO「The Kurdish Project」と「Spirit of America」は、ペシュメルガで戦闘に参加する女性兵士の紹介ビデオを作成した。このビデオは、ウェブサイトFemales on the Frontlineで公開されている。
「わたしが見てきた限りでは、彼女たちはISの脅威から祖国や家族を守るために戦う“愛国者の集団”だ。同時に、『女性が果たす社会的な役割の重要性を訴える活動家の集まりでもある」とバッツィはBusiness Insiderに語った。
兵士を登用する裁量は、ペシュメルガの個々の部隊に与えられている。男性の多い部隊でも女性兵士は受け入れられ、階級で差別されることはない。
「事実、この地域の人々は、女性が祖国を守るために、男性と同じ役割を担っていることを誇りに思っている」と彼は述べた。
Females on the Frontlineでは、これまでに様々な任務を担ってきた4人の兵士ソザン(Sozan)、ニシュティマン(Nishtiman)、クルディスタン(Kurdistan)、ジーラのインタビューを紹介している。
「わたしのチームでは、女性も男性と同じく最前線で戦っている」とペシュメルガに参加して4年目のニシュティマン(26歳)は話す。彼女は弟や夫とともに戦っている。
インタビューは、こちらから。
(敬称略)
[原文:'We are not meant to sit at home' — Meet the female Peshmerga fighters battling ISIS]
(翻訳:小池祐里佳)