モバイルオーダーの増加が、店舗でのサービス低下を招いてしまった。
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スターバックスには、スマートフォンからの注文(モバイルオーダー)が殺到している。そのため店舗での接客時間が長くなり、顧客離れを招いている。
同社の経営陣は、先週UBSが開催したカンファレンスで、この問題の解決策を明らかにした。
UBSの外食業界アナリスト、デニス・ガイガー(Dennis Geiger)氏は「短期的には店舗の従業員数を増やすことが必要」とカンファレンスの後に記者からの質問に答えた。
スターバックスはさらに、受け渡しカウンター付近のスペースを拡大するため、売り場のレイアウトを変更する計画だ。
ガイガー氏によると、長期的な対策案として、同社は店舗の大幅な改装を検討している。具体的には、店舗で注文した商品を受け取る列と、オンラインでの注文を受け取る列を分け、それぞれ専用のスペースを確保する。それに伴い、マグカップなどのオリジナル商品は、店舗ではなくオンラインでの販売を検討している。
店舗での注文とモバイルオーダーの商品を区別するため、カウンターにテープを貼った。
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これらの長期的な対策は、1〜2年のうちに実行される見通しだ。
同社は1月、接客時間が伸びていることを発表した。同一店舗での来客数は、直前の四半期から2%減少していた。
同社CEOのハワード・シュルツ(Howard Schultz)氏は、来客数の減少は、スマートフォンからの注文が増加し、店舗でのサービスが行き届かなくなったことが原因だと述べた。
1月、CNBCの番組で同氏は次のように語った。
「我々はサービス低下の問題に直面しており、顧客に不安を与えてしまっている。しかし、この問題はそれほど時間をかけずに解決できる。すでに対処を始めてから30日になる。次の四半期には、皆さまが期待してくださっていたような、もとの状態に戻すつもりだ」
[原文:Starbucks revealed how it plans to fix its crisis of long lines in stores (SBUX)]
(翻訳者:にこぱん)