セキュリティスタートアップOktaがついにIPO申請

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上場に関する噂は2016年の半ばまでさかのぼる。

Okta

企業価値12億ドル(約1400億円)のセキュリティスタートアップ、Oktaがついに上場手続きを開始した。IPO市場が活気に欠ける中、同社は株式公開によってさらなる飛躍を目指す。

Oktaは13日月曜日(現地時間)、ナスダックに株式を公開する計画を発表した。目標調達額は明らかにしていない。

提出資料によると同社は2009年の創業後、一度も黒字化したことはなく、損失は増える一方だ。

資料には「創業以来、当社は多額の損失を生み出している。2015年度、2016年度にはそれぞれ5910万ドル、7630万ドルの損失を計上した。2015年10月31日、および2016年10月31日までの各9カ月では、それぞれ5490万ドル、6530万ドルの損失を計上した」と記載されている。

だが、売り上げは右肩上がりで伸びている。2016年度の売上高は8590万ドルで前年比109%拡大した。

同社の上場に関する噂は2016年半ばから出ていた。当時、同社は売却を検討しているとの噂を否定していた。

2016年、テック企業のIPOは前年と比較して大きく減少したものの、Snapが株式を公開したことで、市場に活気が戻るのではないかとの期待が高まっている。潤沢な資金を持ち、マイクロソフトやグーグル、アマゾンなどとパートナーシップを構築しているOktaのIPOについては、IPOを目指すほかのIT企業も注目している。

Oktaの引受先はゴールドマン・サックス、JPモルガン、そしてアレン&カンパニー(Allen & Company)。

同社は8年間の歩みの中で、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)、コースラ・ベンチャーズ(Khosla Ventures)、グレイロック・パートナーズ(Greylock Partners)、セコイア・キャピタル(Sequoia Capital)など、シリコンバレーの名だたるベンチャーキャピタルから2億2800万ドルもの資金を集めてきた。市場から注目されるのは当然だろう。

13日月曜日には、検索結果に位置情報を表示するYextもIPOを申請した。

[原文:$1.2 billion security startup Okta files for its long-awaited IPO

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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