Facebookはメッセージャーアプリ用の最新機能「Messenger Day」をリリースした。「Day」では写真を撮影し、画像にフィルターをかけたり、書き込みを行って、シェアできる。さらに、シェアされた画像は24時間後に自動的に削除される。
Snapchatの「ストーリー」に似ているどころか、完全コピーに近い。Facebookの最近の動向を詳しく追っていない人のために説明すると、同社が最近株式公開したSnapchatの機能を模倣するのはこれが初めてではない。Facebookはストーリー風の機能や写真フィルター機能をメインのアプリやメッセンジャーだけでなくWhatsAppやInstagramにも取り込み始めている。
Facebookがその膨大なユーザー数をバックに、Snapchatの勢いを抑えようと必死になっているのは、2つの面で興味深い。1つは、FacebookがSnapのカメラを中心としたメッセージ機能を模倣するに値すると認めていること、もう1つは、Snapchatが圧倒的な資金力を持ったライバルとの長期戦に耐えうることを投資家に示さなくてはならない状況に追い込まれていることだ。
ただし、FacebookがSnapchatをうまくコピーできなかった場合、話は別だ。Instagramに追加されたストーリー機能はそれなりにヒットしているが、シンプルなメッセージアプリにとって、Messenger Dayが正しい方向性なのかどうかを疑う声もある。同じ機能を持たせたからといって、必ずしも市場に浸透するとは限らない。
BI Graphics/Mike Nudelman/Statista
[原文:Facebook is taking ‘inspiration’ from Snapchat wherever it can]
(翻訳:まいるす・ゑびす)