テスラは3月15日水曜日に、普通株式とシニア転換社債発行による11億5千万ドル(約1304億円)の調達を行うと発表した。関係者によると、調達した資金は「モデル3の発売に伴う事業急拡大の過程で起こりうるリスク回避」に使われる。モデル3は、手頃な価格で手に入るテスラのセダン電気自動車として消費者から期待を集めている。
モデル3がいかに消費者の人気を集めているかはStatistaの表から理解できる。3万5000ドル(約400万円)のモデル3はテスラ初の大衆向けセダンで、すでに40万件の予約を得ている。需要に対応するため、今年の第4四半期は1週間につき5000台を生産し、来年のいずれかの時点で週1万台の製造に切り替えるとマスク氏は話している。
ハイエンドのモデルS、モデルXの過去5年の販売台数を合わせても18万3000台にしかならないテスラにとって、モデル3の発売は大きなステップアップとなる。しかし、当初予定よりも発売が遅れていることと、消費者から単なる「車」以上の価値を期待されていることから、プレッシャーは小さくないようだ。
Business Insider/Mike Nudelman/Statista
[原文:The Model 3 will be Tesla’s biggest test yet (TSLA)](翻訳:Satoru Sasozaki)