スカヨハ、ビートたけしら登壇 『ゴースト・イン・ザ・シェル』世界最速会見&ワールドプレミア開催

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©MMXVI Paramount Pictures and Storyteller Distribution Co. All rights Reserved.

話題の新作映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』の記者会見が16日に都内で開かれ、キャストのスカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ピルー・アスベック、ジュリエット・ビノシュ、そして、ルパート・サンダース監督が登壇した。

映画は士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」を原作にしたSFアニメーション映画の金字塔『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』のハリウッド実写版。近未来を舞台に、全身義体の少佐率いる対テロ秘密機関・公安9課とサイバーテロ組織の戦いを描く。

オリジナル版では草薙素子の名を持つ主人公の少佐役を演じたヨハンソンは、総勢約200媒体の取材陣から大きな拍手で迎えられ、「非常に長い旅となった作品ですが、東京は本作をお披露目するのにふさわしい場所だと思いますし、とにかくすごく興奮しています」と語った。

また、押井守監督の『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を初めて観た時のことを、「とても詩的で哲学的な世界観ということもあり、この少佐という役が果たして演じられるのか正直ひるみました」と振り返り、「ここ6年ほどで興味を持っているのが、不快な思いをした時に、自分の精神状態や肉体的影響を意識的に感じるということ。その感情は役者としても活用できるものなんです。本作では存在の危機にさらされるキャラクターを演じましたが、自分の経験をもとに、この役と共に困難を乗り越えられたと思っています。自分自身が人としても役者としても成長せざる得ない作品になりました」と明かした。

少佐の上司である荒巻役のビートたけしは、「初めて本格的なハリウッドの大きなバジェットの映画に出られて、すごく良い経験になりました。役者としてどう振る舞えばいいのかということを、スカーレットさんに教えていただきました」と語り、「こういったアニメやコミックは、実写化されるとファンから文句を言われるのが定説なんです。でも、今回は原作にとても忠実であり、なおかつ新しいものが入っていて、これまで実写化されてきた作品の中で初めての成功例なんじゃないかと思っています。唯一の失敗は、(自身が演じた)荒巻じゃないかという噂があるんだけど」と笑わせた。

さらに、ハリウッドと日本の映画製作の違いを聞かれると、「自分が監督をやるときはワンテイクが多いですが、ハリウッド映画はとにかくカメラの台数が多い。ただ歩くシーンだけでも5台のカメラで計30カットくらい撮るのには驚きました。“いいね! じゃあ、もう1回! すごくいいね! じゃあ、もう1回! エクセレント! じゃあ、もう1回! 天才! じゃあ、もう1回!”といった具合にね(笑)。これはお金かかるなあと思いました」と驚いた様子だった。

14歳のころに押井監督の映画版に出会い、そこに描かれた“自分のアイデンティティーを探す旅”に共感したというピルー・アスベックは、「日本から生まれた素晴らしい物語に参加すること、そして、あんなにも愛されているバトーというキャラクターを演じることは、もちろん怖かったです。でも素晴らしいチームに恵まれて、不安は吹き飛んで素晴らしい経験となりました」とコメント。自身の役どころについては、「押井版のバトーは寡黙で自分との共通点を見出せなかったのですが、今回のオファーを受けて士郎正宗さんの原作を読んだらピザとコーラが好きなキャラクターだったので、“これだ!”と思いました(笑)」と語った。

ジュリエット・ビノシュが演じたのは、実写版のオリジナルキャラクターであるオウレイ博士。最初に脚本を読んだ時は「書いてある内容が暗号のようで、さっぱりわからなかった」というが、押井監督の映画版のファンである息子から作品の素晴らしさを熱弁され、出演を決めたのだとか。現場では監督と熱い議論を交わしながら撮影を進めていったといい、「日本発祥のコンテンツなので、この作品と共にまた日本に帰って来られたことを嬉しく思います」とコメントした。

世界中に大勢のファンがいる作品の実写化に挑んだサンダース監督は、アートスクールの学生だったころから『攻殻機動隊』に夢中だった一ファンでもある。「この素晴らしいレガシーの一部になれたことを非常に光栄に思います」と述べ、「アニメの実写化は難しいことですし、様々な面においてチャレンジがありました。ただのポップコーン映画ではなく、観た後にディスカッションできるような、それぞれに考えてもらえるような映画にしたかったんです」と説明した。

「どんな作品にもプレッシャーがつきものです。本作ではファンや士郎正宗さん、押井守監督、そして出演してくれたキャストたちの期待に応えなければならず、さらなる大きなプレッシャーがありました。疲労困憊し、狂気をさまようような日々でしたが、とにかく最高のものを作ろうという一心で、自分の創造力を全開にして挑んだ作品です。スカーレットも素晴らしい演技をみせてくれたので、この『ゴースト・イン・ザ・シェル』という作品を世界中のたくさんの人に観ていただきたいです。そして、技術革新が進む中で何が人間たらしめるのかというテーマは、原作の士郎正宗さんがパイオニアだということも改めて伝えたいです」

同日夜には新宿でワールドプレミアが開催され、会見に登壇したメンバーに加えて、桃井かおり、福島リラら日本人キャストや来日したプロデューサー陣が登場。最先端の技術を駆使した世界初の“電脳LEDレッドカーペット”を歩き、集まった大勢のマスコミの取材とファンサービスに応じた。

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映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』は4月7日から全国公開。

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