ゴールドマン・サックスが「マス富裕層」向けにロボ・アドバイザーを開発中

ゴールドマン・サックスが「マス富裕層」向けにロボ・アドバイザーを開発中

ゴールドマン・サックス・グループがマス富裕層向けの「ロボ・アドバイザー」サービスを開発している。

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世界で最も多くの富と力を持つコンサルとして知られるゴールドマン・サックス・グループが、マス富裕層向けの「ロボ・アドバイザー」サービスを開発していることが、20日(現地時間)に同社のウェブサイトに掲載された求人情報からわかった。

ゴールドマン・サックスはコメントを拒否している。

プラットフォームの開発に関する求人情報によると、同社はこれまで超富裕層が中心だった顧客層を広げようとしている。

ゴールドマン・サックスは昨年、消費者金融ビジネス「マーカス(Marcus)」を立ち上げるとともに、GEキャピタルのオンラインバンク買収後の補完的な預金受入プラットフォームをスタートさせた。

求人広告によると、ロボ・プラットフォームは、急速に成長する投資マネジメント部門内に設けられるようだ。ゴールドマン・サックスが近年、収益の多様化を図っている同部門は、2016年末に1兆3800億ドル(約155兆円)の資産を計上した。

関係者によると、同社のブランド力を弱めることなく、投資可能資産100万ドル以下の「マス富裕層」を取り込むことは、ゴールドマン・サックスにとって長年にわたる課題だった。アメリカのゴールドマン・サックスは通常、5000万ドル前後のアカウントサイズを持つ顧客にアドバイスを行ってきた。

ゴールドマン・サックスは以前、マス富裕層取り込みの手段として、2003年に買収した富裕層向け助言企業「Ayco」の拡大を検討していた。

しかし、ウェルスフロント(Wealthfront)やベターメント(Betterment)といったスタートアップが開発したロボ・アドバイスが従来の金融アドバイスサービスと競合するようになると、チャールズ・シュワブ(Charles Schwab)やバンガード(Vanguard)などの大手企業も同様のサービスを始めた。

既存のプレーヤーと提携や買収を進める大手企業もある。

UBSグループAGやウェルズ・ファーゴはオンライン金融アドバイザー「SigFigウェルスマネジメント」と提携、ブラックロックは「フューチャーアドバイザー(FutureAdvisor)」を買収した。

モルガン・スタンレーは昨年、既存の顧客の子ども向けに独自のロボ・アドバイザー業務を始めた。CEOのジェームズ・ゴーマン(James Gorman)氏は、「デジタルと人間両方からのアドバイスを組み合わせられる企業が将来的に成功するだろう」と話している。

[原文:Goldman is building a robo-adviser to give investment advice to the masses

(翻訳:山口佳美)

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