顧客に商品が準備できたことを知らせるため、レシートをスキャンするバリスタ。
Starbucks Melody
米スターバックスは、テキストメッセージがモバイル注文の急増による混雑や長蛇の列を緩和してくれることを願っている。
同社はモバイル注文アプリを使ってオーダーした商品の準備が整い次第、テキストメッセージで通知するサービスをスタートした。シアトル地区の顧客が対象。
これにより、受け取りカウンターが混雑する原因となっていた、商品の準備が整う前に顧客が来店してしまうケースを防ぎたいと考えている。 しかし、残念ながらバリスタたちにとっては、新システムによって仕事が増えてしまうようだ。
シアトルの弁護士、メロディ・オーヴァートン( Melody Overton )氏は、自身のブログ「スターバックス・メロディ」で今回の新システムを試している。
オーヴァートン氏によると、新システムは次のように機能する。
顧客がスマートフォンでドリンクを注文すると、商品が準備できるまでの想定時間が表示される(例:8〜13分)。
Starbucks Melody
それと同時に、注文を受けた店舗では、受け付けたモバイル注文用にバーコード入りのチケットが印刷される。 注文を受けたバリスタは、ドリンクを作り終えたらバーコードをスキャンする。これにより、顧客にテキストメッセージが送信され、商品の準備が整ったことが通知される。
オーヴァートン氏は、この新技術によって、受け取りカウンターのドリンクがより早くピックアップされるはずだという。モバイル注文による商品が片付かずに残っていると、受け取りカウンターが混雑して混乱を招きかねないため、ドリンクが迅速にピックアップされることは重要なのだ。
スターバックスはまた、モバイル注文システムによって生じている問題を解決するため、従業員の増加や店内の改装といった、より思い切った変更も検討している。
同社は今年1月、客足を測定する上で重要な評価基準となる取引が直近の四半期に2%減少したことを発表しており、その原因の一部はモバイル注文によって生じた問題だとしている。
source: Starbucks Melody
[原文:Starbucks is testing a new technology to solve its crisis of long lines and delays]
(翻訳:Thumper Jones)