ソフトバンク、米WeWorkに3億ドル出資。計30億ドル投資の可能性

ソフトバンクの孫正義社長

ソフトバンクは昨年10月、1000億ドルのヴィジョン・ファンド設立を発表。今回の3億ドルは同ファンド初の投資となる。

REUTERS/Kim Kyung-Hoon

コワーキングスペースのレンタルで急成長しているスタートアップ企業WeWorkは、ソフトバンクから3億ドル(約340億円)の投資を受けた。ソフトバンクは今後、追加出資も含め、計30億ドルの投資を検討している。ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。

ソフトバンクは昨年10月、IT業界への投資を目的に世界最大規模となる1000億ドルの「ビジョン・ファンド(Vision Fund)」設立を発表した。今回の3億ドルは同ファンド初の投資となる。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、WeWorkは先日、ソフトバンクから3億ドルを調達した。同社はこの先も同ファンドから27億ドルのさらなる資金獲得を見込む。

個人投資家たちは現在、WeWorkの企業価値を170億ドルとしている。今回のソフトバンクからの巨額投資によって、同社の価値はさらにはね上がるだろうと同紙は伝えた。

WeWorkとソフトバンクの両社にコメントを求めたが、返答はまだない。

同ファンドは今年1月、WeWorkに10億ドルを投資するかどうかを検討していた。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ソフトバンクの経営陣からは、スタートアップ企業に対する多額の投資を懸念する声が上がり、さらに、WeWorkが不動産関連のスタートアップ企業のため、同ファンドの投資対象には向かないとの指摘もあったという。

同ファンドには、ソフトバンクに加え、サウジアラビアの政府系ファンドが資金を提供している。さらに、オラクルの会長ラリー・エリソン氏や、アップルなども出資者として名を連ねている。

[原文:WeWork is raising $3 billion from SoftBank and its massive tech fund

(翻訳者:にこぱん)

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