モルガン・スタンレー社長、1Q決算は「前期よりやや良くなる」。債権ビジネス好調

ビジネスの構図に変化

John Nazca/Reuters

米モルガン・スタンレーの社長コルム・ケレハー(Colm Kelleher)氏は21日(現地時間)、来月公表される同社の第1四半期決算の見込みを語った。

「第4四半期よりも若干良くなるだろう」ケレハー氏はモルガン・スタンレーのヨーロピアン・ファイナンシャル・サービス・カンファレンスで語った。「ただし、収益の構図には変化が現れる」

ケレハー氏は今期の債権ビジネスが好調であること、その一方で同社にとって最も重要な株式の顧客数が減っていることに言及。しかし「第4四半期と同様のライン」を維持するだろうと述べた。

資産管理部門について、ケレハー氏は同社が見込み通りの収益を上げるだろうと言う。「モルガン・スタンレーは引き続きシェアを伸ばすだろう」

ケレハー氏は、今期の結果を2016年の第1四半期のパフォーマンスと比較することは、当時のモルガン・スタンレーが「ビジネスを再建していた」ことに鑑みれば、適当でないと言う。

同社は組織の見直しの一環として、2015年末に債権部門の社員の25%を削減。ケレハー氏は当時のプロセスの裏で何を考えていたのかについても21日に説明した

ケレハー氏の予測は、JPモルガンのアナリスト、キアン・アブフセイン(Kian Abouhossein)氏のウォールストリート全般についての予測と同じラインにある。

アブフセイン氏は今月初め、債券や通貨、コモディティの収益は出来高が増えたおかげで、1年前の第1四半期に比べ34%増加するだろうと指摘。反面、株式は収益が縮小するだろうと述べていた。

[原文:'There's a change in the geography': Here's what Morgan Stanley is saying about the first quarter

(翻訳:山口佳美)

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