© 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.
第89回アカデミー賞で主演男優賞と脚本賞を受賞した映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の日本版予告編が公開された。
マット・デイモンがプロデュースした本作は、ケネス・ロナーガンが監督と脚本、ケイシー・アフレックが主演を務めた珠玉の人間ドラマ。ボストン郊外で便利屋として生計を立てる主人公リーが、兄の死をきっかけにマンチェスター・バイ・ザ・シーという故郷の町へと戻り、16歳のおいの面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく姿を描く。
今年の賞レースでは他にも、第74回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞、第88回ナショナル・ボード・オブ・レビュー主要部門4賞、第70回英国アカデミー賞主演男優賞、オリジナル脚本賞、第82回ニューヨーク批評家協会賞主演男優賞、助演女優賞、脚本賞など、世界各国の映画賞で計108部門を受賞した。
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また、主人公リーの孤独と悲しみを体現して主演男優賞を受賞したケイシー・アフレックだけでなく、元妻ランディ役のミシェル・ウィリアムズ(※本作で4度目のオスカーノミネート)と、おいのパトリック役の新星ルーカス・ヘッジズもアカデミー賞にノミネートされた。
このほど公開された予告編は、リーが兄の突然の訃報を受け、戻りたくなかった故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーへと帰ってくるところから始まる。おいの後見人になることを言い渡され、困惑するリー。なぜ彼は故郷を離れたのか。彼の過去に何があったのか —— 。心を閉ざすリーと、年頃のおいパトリックのぎこちなくもユーモラスなやり取り、涙する元妻ランディとの再会シーンなどを交え、揺れ動くリーの心や、微かな希望を感じさせる映像に仕上がっている。
プロデューサーのマット・デイモンは当初、監督と主演も務める予定だったが、スケジュールの都合により断念。信頼する友人でもあるケネス・ロナーガンとケイシー・アフレックに、それぞれ監督・脚本と主演を委ねた。その結果、「これは人々の心にずっと残る映画だ。力ある役者と脚本、演出によって、この映画は忘れられないものになった」と語っている。
アカデミー賞授賞式では脚本賞のプレゼンターを務め、自身のオスカー受賞作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の共同脚本家で親友のベン・アフレックと共に、「脚本賞はケネス・ロナーガン!」と笑顔で名前を読み上げた。
主演男優賞の発表時には、ケイシーの名前が呼ばれるとすぐに兄のベンが立ち上がって弟を抱きしめた。兄弟でオスカー受賞という快挙に会場が沸いたほか、ケイシーが壇上から「チャンスを与えてくれてありがとう」とデイモンに感謝の意を述べる場面もあった。
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映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は5月13日より全国公開。