Gabor Balogh
アップルは今年の秋、次期iPhoneを発表すると予測されている。2017年は、スティーブ・ジョブズがiPhoneを世に送り出してから10周年の節目でもあり、「iPhone 8」への期待をより大きくさせている。
iPhone8(もしくはiPhoneエディションかiPhone X)の新機能についてはさまざまな噂が飛び交っているが、 スマートフォン業界の今後のイノベーションの中心はAR(拡張現実)だとの見方が多く、アップルも現在、スマホにAR機能を搭載するため、何百人もの人材を投入していると伝えられている。
次期iPhoneの発売まで半年あるが、デザイナーたちはまだ見ぬ新製品に対してイメージを膨らませ、公開している。
ブダペスト在住のプロダクト・デザイナー、ガボール・バログ(Gabor Balogh)の「製品コンセプト」が特に興味深いので、こちらで紹介する。
バログのiPhone 8のコンセプトは、多くのアナリストが2017年に登場すると予測している美しいエッジ・トゥ・エッジのディスプレイを特徴としている。
Gabor Balogh
iPhone 7と同じディスプレイ面積ではあるが、このエッジ・トゥ・エッジはデバイスをより大きく見せる。バログのコンセプトには、携帯電話のカメラが捉えた景色に基づいて変化する「動く背景」の機能もある。
位置情報の質問に答えたり会話を進める中で、SiriがAR技術をどう活用するかについて、バログはこのように予想した。
Gabor Balogh
Siriに話しかけると動く背景が起動し、周囲のランドマークや場所を認識して必要な情報を伝えやすくする。
ARが本当に便利なのは、アップルやグーグル・マップでの複雑なナビの指示を分かりやすくしてくれる時だ。
Gabor Balogh
ARがカメラを利用して、目的地へのルートを青い誘導ラインで示す。
エッジ・トゥ・エッジのディスプレイによって唯一悪化してしまう問題に、iPhone画面の上部にあるアプリのアイコンがタップしにくくなることがある。バログのiPhone 8のコンセプトは、アプリをホームボタン側に寄せることで問題を解決する。
Gabor Balogh
バログはARを用いたヘルスケアアプリを使う未来も描いた。カメラを対象人物に向ければ、Siriが彼らの体調を教えてくれる。
Gabor Balogh
これらは単なる希望にすぎないが、コンセプトというのは常に希望を伴うものだ。
これらのコンセプトは、私たちがiPhoneの未来について想像するきっかけを与えてくれる。
アップルのティム・クックCEO
REUTERS / Stephen Lam
新製品発表までの間、数え切れないほどの噂が出るだろう。それらがどれほど真実に近いかは、その時が来ないと分からないが、アップルが人々の声に注意を払ってくれることを願っている。
[原文:This iPhone 8 concept design is the best we've seen yet — check it out]
(翻訳:小池祐里佳)