グーグルがデータストレージ企業Avereに出資。クラウド事業で連携

Avere CEOのロン・ビアンチーニ氏

Avere CEOのロン・ビアンチーニ氏

Avere Systems

創業から9年目のデータストレージ会社Avere Systemsは21日火曜日(現地時間)、既存出資者であるシリコンバレーのベンチャーキャピタルからの追加出資と、グーグルからの新規出資によって、計1400万ドル(約15億6000万円)の資金を調達したと発表した。

これはグーグルにとって、珍しいやり方だ。通常、グーグルとその関連会社がスタートアップに投資する場合は、親会社のAlphabetのベンチャーキャピタル部門CapitalG(前Google Capital)かGV(前Google Ventures)を通していた。

グーグル本体が他社に投資するのはまれで、数少ない事例としては、いまだに謎が多いMagic LeapポケモンGo開発会社のNiantic、イーロン・マスク氏のSpaceXなどがある。

グーグル広報担当者は、「Avereは検索エンジンの最先端を行くグーグルの強力な助けになる」と述べた。

Google CloudはVMWare創業者のダイアン・グリーン氏(Diane Creene)の指揮の下、事業拡大を強力に推し進めている。Avereのストレージサービスはグーグルのような大企業が保有するデータの「クラウド化」をサポート。AvereとGoogle Cloudとのパートナーシップは2015年から続いている。

ストレージ会社NetAppの元取締役でカーネギーメロン大学教授でもあったAvere CEOのロン・ビアンチーニ氏(Ron Bianchini)は「Avereとグーグルは企業を支えるというビジョンを共有している」と語った。

ビアンチーニ氏によると、Avereはクライアント企業のさまざまなサービスに関する全てのデータを一つのストレージシステムで保存・管理する。

企業は必要に応じて自前のサーバーとクラウドの両方を使える。コスト削減と拡張性を両立できるクラウドストレージを活用しようとする企業が増える中、必要なときに必要な分だけ利用でき、需要に合わせて利用量も増やせるのがAvereの強みである。

グーグルのクラウド事業を統括するダイアン・グリーン氏

グーグルのクラウド事業を統括するダイアン・グリーン氏

Google

データセンターとクラウドを組み合わせたデータ管理手法「ハイブリッドクラウド」は長年、マイクロソフトのAzureクラウドプラットフォームの得意分野だった。しかし、今回の出資によって、グーグルも同分野を強化しようとしている。

グーグルがGoogle Cloudを強化するために投資を行ったのは今回が初めてではなく、2016年半ばにもシスコの競合であるBarefoot Networksに5700万ドル(約63億4000万円)に出資している。

今回の出資によって、Avereが2018年までに収益を得る体制が整ったとビアンチーニ氏は話す。今回の出資者にはグーグル以外に、以前からの出資者であるMenlo Ventures、Norwest Venture Partners、Lightspeed Venture Partners、Tenaya Capital、Western Digital Technologiesが含まれており、Avereの累計調達額は9700万ドル(約108億円)になった。

「我々が資金を必要とするのは、これが最後だと確信している」とビアンチーニ氏は語った。

[原文:Google made an unusual move by investing millions in this Pittsburgh storage startup (GOOG, GOOGL)] (翻訳:Satoru Sasozaki)

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