Chris Hondros/Getty
イギリスのデータ分析会社コアリション(Coalition)がまとめた調査報告書によると、2016年にアジア・太平洋地域における収入が最も多かった投資銀行は、JPモルガン・チェースとシティグループであることがわかった。2015年に5位だったJPモルガンはドイツ銀行やゴールドマン・サックスを抜いて一気に順位を上げた。
2016年の報告書によると、年間収入252億ドル(約2兆8000億円)を計上したJPモルガンがグローバルでは前年に続き首位を維持した。アジア・太平洋地域(APAC)では33億ドルの収入を上げ、シティ・グループと並んで1位となった。
JPモルガンはアジア・大洋州地域とヨーロッパ・中東・アフリカ地域(EMEA)で著しく成長し、APACでは債券・為替・コモディティ(FICC)部門と株式部門で順位を伸ばした。
JPモルガンによると、同社は昨年、日本のマイナス金利導入やブレグジット、米国大統領選などのイベントが相次ぐ中、クライアント企業のニーズにこたえ債券・為替・デリバティブなどのトレーディング収入を増加させてきた。アジア企業によるクロスボーダーM&Aの助言業務も増えた。
地域ごとの年間売上高は、アメリカ地域で143億ドル、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域で77億ドルとなっている。
APACではこの他、2015年に1位だったドイツ銀行が3位まで順位を下げ、日系では唯一のランクインとなった野村ホールディングスが、2015年の8位から3位に順位を上げている。
ランキングは以下のとおり。
Coalition