Workflowは、複数のアプリを使って行っていた複雑な作業を、1つのボタンで済ませられるようにする。
Workflow
勝てないなら、買収する。これが、アップルのポリシーのようだ。
同社は22日水曜日(現地時間)、2015年に 「Apple Design Award」を受賞したタスク自動化アプリ「Workflow」を買収した。
アップルは取材に対し、買収の事実は認めたものの、価格など取引の詳細は明らかにしていない。
Workflowは、複数のアプリを使って行っていた複雑な作業を、1つのボタンで済ませられるアプリ。例えば、待ち合わせに遅れそうなことを伝えたいとき、同アプリの「running late(遅れそう)」機能を使えば、ユーザーのカレンダーから次の予定を自動的に発見、目的地までの所要時間を計算し、テキストメッセージを作成して相手に送信するところまでやってくれる。
あまりの便利さに、Business Insiderのアレックス・ヒース(Alex Heath)は、同アプリを「あらゆるタスクに対応するスイス・アーミー」と呼び、スマートフォンのホーム画面に並ぶ全てアプリに取って代わってしまうだろうと称賛した。
珍しいことにWolkflowは買収後もApp Storeに残っている。買収前は2.99ドル(約330円)だったが、現在は無料でダウンロード可能だ。
今回の買収を最初に伝えたTechCrunchによると、同アプリの開発者であるアリ・ワインスタイン(Ari Weinstein)、コンラッド・クレイマー(Conrad Kramer)、ニック・フレイ(Nick Frey)の3人は、アップルに加わるようだ。
TechCrunchへのコメントでワインスタインは、「わくわくしている」と語った。
「学生時代に会社を立ち上げて、Workflowを開発、ローンチし、App Storeで成功を収めるまで、アップルとはその全てを通して密接に仕事をしてきた。これまでの取り組みをアップルでさらに進化させ、世界中の人々を感動させる商品に関わるのを楽しみにしている」
(敬称略)
[原文:Apple just bought the app it once crowned 'most innovative' and made it free for everyone(AAPL)]
(翻訳者:にこぱん)