ウォール街のチャージング・ブルの前に設置された「恐れを知らない少女像」。
Rachael Levy
ウォール街のシンボル「チャージング・ブル」(雄牛の突撃)像の前にこの勇敢な少女がやってきたのは2016年3月8日の「国際女性デー」だった。 ボストンの金融会社Street Global Advisorsが、アメリカ企業における女性社員の取締役就任率の低さを訴える目的で設置した。
「恐れを知らない少女」の名を持つこの像は2017年4月3日に撤去される予定だったが、ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)ニューヨーク市長の事務所によると、このほどアメリカ運輸省が設置許可の期限を2018年2月末まで延長したという。
「恐れを知らない少女」は女性の在り方について広く議論する良いきっかけになった、とデブラシオ市長は言う。
「これで少女は、当初の設置許可の期限が切れた後も自分の存在を主張し、その芯の強さを示し続けてくれる。絶対にあきらめない彼女にぴったりのストーリーだ」(デブラシオ市長)
銅像を設置したState Street Global Advisors社のCEO、ロン・オハンリー(Ron O’Hanley)氏は、こうコメントした。
「デブラシオ市長と、 世界中の人々からの大きな反響に感謝しています。この少女像は、より多くの女性たちがリーダーシップを手にするための力と可能性を訴えています。未来の女性リーダーたちにこの明るいメッセージを伝え続けられることを、大変嬉しく思っています」
オンラインで署名収集を呼びかけるChange.orgを介し、銅像の常設を呼びかける運動には2万5000人以上の署名が集まった。支援者の中にはニューヨーク州議会の女性議員ユーリン・ニュウ(Yuh-Line Niou)氏の名前もあった。ニュウ氏はデブラシオ市長に宛てた少女像の保存を求める手紙でこう記した。
「この少女像は、 決意と意志さえあれば小さな女の子でも闘牛のように巨大な社会の重圧に立ち向かっていけることを我々に教えてくれています」
この少女像は芸術家クリスティン・ビズバル(Kristen Visbal)氏の作品。ビズバル氏は少女像の設置期限延長についてのディスカッション(4月3日)に、市の職員らと共に参加する予定。
source:Change.org
[原文:A $2.5 trillion asset manager just put a statue of a defiant girl in front of the Wall Street bull]
(翻訳者:たかみきよ)