iOS 10.3ではファイルシステムがHFS+から最新のApple File Systemに

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Ezra Shaw/Getty Images

アップルは27日月曜日(現地時間)、iPhoneとiPadの 新たなアップデート を発表した。どこにあるか分からないAirPodsを探す機能Find My AirPodsの追加やSiriの改良を含むが、恐らく大半の人が、その最大の変更点を見抜くことはできないだろう。

アップルはiOS 10.3のアップデートの一環として、iPhoneやiPadの基本的な動作、つまり、ファイルシステムやデータの保存方法と保存先、その検索方法などを変更している。

27日のアップデートでは、iPhoneとiPadのファイルシステムが、30年以上も前に開発されたHFS+(Mac OS 拡張フォーマット)から最新のApple File System(APFS)へ変更されているのだ。

このアップデートはアップルにとって賢明な選択であると言えるだろう。同社によると、APFSは「Flash SDDの容量を最適化し、暗号化に強いという性質もある上、ファイルシステムの基礎を高める」ため、iPhoneとiPadをより高速、より快適にする効果があるという。アップデートをすれば容量を一気に確保することができるかもしれない。

しかし同時に、これは危険を伴う選択でもある。コンピュータのファイルシステムは、デバイスの基礎部分である。万が一トラブルが起きればファイルが消えてしまう可能性があることは、すでにBusiness Insiderでも報告した通りだ。

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Hollis Johnson/Business Insider

ただ、アップデートから12時間が経過した時点でダウンロード数が100万件を突破していたということは、APFSへの移行に大きな問題はなさそうだと言ってよいだろう。この仕事に携わったアップルの社員は、ホッと胸をなでおろしているに違いない。

トラブルに関して、アップルは一切責任を負わないため、ファイルが消えてしまった人がいるとすれば、不運というほかない。インストールに時間かかかると言われているが、それは全ファイルシステムを変更しているから、ということになるだろう。

アップルはこの一大事を派手にアピールすることもできたはず。同様のアップデートを進めなければならないマイクロソフトとグーグルとしては、同社の動きを注視していたことだろう。しかし実際、ほとんどのユーザーは自分のiPhoneの激変ぶりに気づいていない。

[原文:Apple just made a historic and risky change to all iPhones — and you probably didn't even notice (AAPL)

(翻訳:Ito Yasuko)

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