スマートウォッチは終わった

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Pebbleのスマートウォッチ

Antonio Villas-Boas/Tech Insider

3年前、スマートウォッチは、テック業界の次の大きなトレンドになると考えられていた。スマートフォンからスマートウォッチの時代へ。そんな未来が現実になるはずだった。

でも、なにも変わっていない。いや、むしろ流れは逆だ。スマートウォッチ市場では、多くの企業が失敗した。その数は、iPhoneを追ってスマートフォン市場に参入した企業の数よりも断然多い。

例えば、Pebble(2012年当時、スマートウォッチへの世間の関心を大きく膨らませたスタートアップだ)。ユーザーが期待していた製品の開発は中止となり、現行製品のサポートも間もなく終了する。結局、Fitbitに売却された。

Googleが開発したスマートウォッチ用OS「Android Wear」は、2017年まで次期バージョンの開発が延期された。そして、2016年、複数のメーカーが新しいスマートウォッチの開発計画を中止した。Motolroaもその中の1社だ。

今、思えば、その兆候は最初からあった気がする。Pebbleはキックスターターで華々しいデビューを飾ったが、市場を圧倒するほどの十分な数を販売できなかった。2年間で売れたのは100万個ほど。実際にはAppleも(iPhoneのような製品と比べると)市場で十分な存在感を示すことができず、Apple Watchはフィットネス用デバイスとしての顔を新たにすることで、なんとか命脈を保っている。

先日、Pebbleのビジネスに精通している人と話をした。「Pebbleは2015年の末あたりからだんだんビジネスが行き詰まり始めた」と彼は言う。同社の技術者がどれほどスマートウォッチの開発に奮起しようとも、ユーザーの支持は広がらなかった。Pebbleの不振は、Apple Watchと競合したためだと考える人がいるかもしれないが、そうではないのだ。ユーザーはスマートウォッチが欲しかったのではない。Apple Watchが欲しかったのだ。

つまり、スマートウォッチ市場というものは存在しない。あるのは、Apple市場、あるいは、Fitbit市場だけである。

*本稿は寄稿記事です。見解は著者のものです。

[原文:Wearables are dead

(翻訳:編集部)