森永乳業と森永製菓、統合に向けた検討を打ち切り

乳製品売り場で商品を選ぶ男性客

Justin Sullivan/Getty

森永乳業と森永製菓とは30日、2社の経営統合についての検討を終了したと発表した。両社はそれぞれの経営基盤の強化を最優先するとしているが、今後も様々な協力の可能性を検討していく。

統合の検討を開始したのは2016年の秋頃。森永乳業の広報部によると、経営統合に関する検討は今後、再開する可能性があるとしている。2社がこれまで行ってきた協業は、これからも深めていくと話した。

森永製菓と森永乳業の経営統合をめぐっては2月24日、日本経済新聞が2018年4月をめどに経営を統合すると報じ、両社は同日に「様々な可能性について検討している」とコメントを開示した。その後、市場では売上高8000億円に迫る製菓・乳業メーカーの誕生を期待する見方が広がった。

森永製菓と森永乳業は本社の所在地も同じくする兄弟会社。佐賀県出身の森永太一郎氏が1899年に創業した森永西洋菓子製造所(現在の森永製菓)が、1920年に日本煉乳株式会社(現在の森永乳業)を合併。その後、1949年に乳業部門が分離されて森永乳業となった。

両社の時価総額は、30日の終値ベースで森永製菓が2872億円、森永乳業が2430億円となっている。2016年3月期の売り上げは、森永製菓が1819億円で、森永乳業は6015億円。

※写真は本文とは関係ありません。

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