トランプ政権の経済政策を最も満喫しているのは高齢者層

アメリカの高齢者者

トランプ大統領が勝利して以来、高齢者層の購買意欲は大幅に上昇している。

Michael Steele/Getty Image

大統領選挙後、アメリカ消費者の購買意欲は全体として上昇傾向にあるが、内訳をみると世代と所得によってまだら模様であることが分かった。

コンファレンス・ボード(全米産業審議委員会)が3月28日火曜日(現地時間)に発表した3月の消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index)は2000年以来の高水準に達した。一部の層では特に高くなった。

「トランプ大統領が勝利して以来、高齢者層の購買意欲は大幅に上昇している」とドイツ銀行の米国チーフエコノミスト、ジョー・ラボルグナ(Joe LaVorgna)氏は語った。

通常、高齢者層の購買意欲は若年層のそれよりも遅れて表れる。2016年9月の調査では、高齢者の購買意欲は記録的に低下したが、今回、大きく反発した。

ラボルグナ氏によると、トランプ大統領がオバマケアの代替案を下院での採決直前に取り下げるなどの政治的な混乱が起き、株価が一時的に下落したときも、消費者の購買意欲にはほとんど影響がなかった。

同氏は「なぜなら、オバマケアへの関心が全体的に低かったし、(オバマケアの代替案によって)補助金や介護の要件が変わることで最も損失を被るのは高齢者だったからだ」と説明した。

「過去5カ月間で、消費意欲が最大の上げ幅を見せたのは55歳以上のグループだ。これらの人々が、トランプ政権が提示した代替案の中身を憂慮していたことは間違いない。そのため、この問題が棚上げされたことは、購買意欲にマイナスの影響を及ぼさなかった」

年齢別にみた購買意欲

「トランプ大統領が勝利して以来、高齢者層の購買意欲は大幅に上昇している」とドイツ銀行の米国チーフエコノミストであるジョー・ラボルグナ氏は語った。

大統領選挙後の大幅な購買意欲の上昇は、比較的裕福な消費者層にも見られる。

Bespoke Investment Groupの報告書によると、購買意欲の上昇を所得別に分析したところ、最大の上昇は年収5万ドル(約560万円)以上の層に見られた。これはコンファレンスボードが調査を行う世帯の中で最も所得の高い層だ。

「高齢者層は同時に高所得者層であることが多い。このことが、高所得者層の購買意欲の大幅な上昇に結びついた。一方、低所得者層の購買意欲は、基本的傾向、あるいは最近の傾向から見ても、さほど強くはない」と同グループは分析している

Bespoke Investment Groupの報告書

Bespoke Investment Groupの報告書

購買意欲の上昇は続くのだろうか。高齢者の購買意欲が今後も高い水準で継続するかどうか、その先行きは不透明だが、全体的な購買意欲傾向の好転はアメリカ経済にとって好材料といえる。

source:Deutsche Bank、Bespoke Investment Group

[原文:Older and more affluent Americans are loving life after Trump's win

(翻訳:忍足亜輝)

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