Notion
上の階に住む住人たちは、私がこのアパートに引っ越してきてから2回も浴室を水浸しにしている。
1回目は3階上の部屋のバスタブが水で溢れ、私の部屋の天井に大きな茶色い染みができた。2回目は別の住人が蛇口を開けたままそのことを忘れていた。私は壁の中を勢いよく水が流れる音を聞き、天井の塗装がはがれるのを見た。
水漏れや火災、泥棒など、アパートに起こりうるさまざまな種類の惨事を心配するときりがない。
Notion (ノーション)はドアや窓の開閉、気温、水漏れさえも検知するホームセンサーだ。住まいに関するこれらの心配ごとを減らし、不在にしているときも、我が家の状態を知ることができる。
Notionは丸いディスク状のセンサーで、大きさはアイスホッケーのパックとあまり変わらない。私は3つのセンサーを玄関のドアと煙探知器の近く、そして浴室に設置した。
Notion
私が使用したスターターキットはセンサーが3つとブリッジがついて219ドル(約2万4000円)。 センサーが5つ入ったキットは299ドル(約3万3000円)で、追加のセンサーは1つ49ドル(約5500円)で購入できる。
センサーはブリッジをコンセントに差し込み、家庭のWiFiネットワークに接続して使用できる。
Notion
Notionを使用するには専用のアプリが必要だ。センサーを設置し終えたらアプリ内でセンサーそれぞれに名前を付け、何を検知させたいか登録する。
Notion
バスルームに設置したセンサーは水漏れのチェック係。 トイレで水があふれた場合に通知してくれる。
Notion
玄関にも設置しており、ドアの開閉のたびに通知してくれる。さらに気温もチェックする。
Notion
リビングルームに設置したセンサーは、煙探知機が問題なく作動しているかチェックしてくれている。ほとんどの煙探知機はバッテリーが少なくなってくると知らせてくれるが、センサーを設置するとより安心だ。
Notion
注意点もある。センサーは非常に強力なテープで壁や柱などの表面に貼りつく。一度設置したセンターを別の場所に付け直した時、家の壁の塗装が取れてしまった。
Notionのアプリは全てのセンサーのダッシュボードのような役割をしている。いつでもアプリを開いて家の状態をチェックでき、現在の気温を知ることができる。私の部屋は暖かすぎることが分かった。
Notion
プッシュ通知を有効にすると、Notionはセンサーが何かを検知する度に通知してくれる。ドアの開閉がその都度通知されるのは、煩わしいが安心感もある。部屋に誰もいなくてもドアの開閉があればすぐに知ることができる。
Notion
しかし、センサーの検知力はやや過剰にも感じる。 ある日通知が届いたとき、私は煙探知機が作動していない知らせだと思ったが、実際は全て問題なく作動していることの通知だった。
Notionは素晴らしく緻密で洗練されたデザインをしている。現在ブリッジやセンサーの色は白しかないが、白い壁やドアには最適だ。どちらにしてもセンサー自体がとても小さいので、設置していることをすぐに忘れてしまう。試しに写真の中にあるセンサーを探してみるといい。
Notion
Notionを設置して1週間も経つと、それは異物ではなくなり、家の一部になった。離れた場所から家の様子をチェックできるので安心感を感じる。ドアの開閉のたびに鳴る通知音にも慣れてきた。
Notion
センサーが必要ない人もいるだろうが、大きな家ではとても便利だ。酒の入った戸棚など、子どもに触れてほしくない場所があれば、そこにセンサーを設置することができる。あまり安全ではないと感じる引き戸や窓にセンサーを設置して開閉を通知してもらうこともできる。
Notion
販売されているスマート小型家電の中でもNotionは極めてシンプル。それが良いところだ。
Notion
今後、明かりやガスなど検知できることが増えていっても、Notionに見張られているような圧迫感を感じることはないだろう。 1週間も使用すると、私は家を安心、安全に保つためのちょうどよい情報が得られていると感じた。
[原文:These $50 sensors are a useful, non-invasive way to keep your home safe]
(翻訳:Kamada Satoko)