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30日木曜日(現地時間)は、商業宇宙飛行を目指すスペースXにとって歴史的な日となった。同社は再利用ロケットの打ち上げと着陸に成功した。
通信衛星SES-10を積んだ「Falcon 9」ロケットは、フロリダのケネディ宇宙センターから発射された。発射後間もなく、同ロケットは弾頭から離れて着地した。
再利用の地球周回軌道ロケットが着地に成功したのは史上初めて。ロケットの着地の成功自体はNASAのスペースシャトルに次いで2例目となる。
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打ち上げ後のイーロン・マスク氏の発言は以下の通り。
今日は信じられないほど良い日となった。地球を周回できる規模のブースターを備えた再利用ロケットは、任務を完璧に果たした。第2段階のロケットを切り離し、発射台の中心部まで無事に着地したのだ。
宇宙産業にとって素晴らしい日になったと思う。この成功が意味するのは、ロケットの部品の中でもっとも高額な地球周回ブースターを再び飛ばすことができるということだ。これは宇宙飛行の歴史において極めて大きな革命となるだろう。これまでとの大きな違いは、ロケットを再利用したという点だ。毎回飛行後に廃棄しなければならないのとは大きく異なる。
ここまで到達するのに15年かかった。長かった。数多くの困難を乗り越えなければならなかった。宇宙史上において驚くべき偉業を達成したスペース Xのチームをとても誇らしく思っている。うまく言葉にできないが、スペースXだけでなく、宇宙産業全体にとって素晴らしい日となった。困難だと言われていることでも実現できるということも証明できた。ありがとう。
(翻訳:中西亮介)