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三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)の信託銀行と投信会社が保有する東芝(6502)の株式保有割合の合算が、4.22%から2.54%に減少した。3日に提出された変更報告書でわかった。
三菱UFJ信託銀行の保有割合は3.87%から2.20%、三菱UFJ国際投信が0.35%から0.34%に低下した。一方、政策投資目的で保有する三菱東京UFJ銀行の持ち分は0.73%で維持。商品有価証券として保有する三菱UFJモルガン・スタンレー証券は0.19%から0.26%に増えた。グループ全体としての保有割合は、5.14%から3.54%に低下した。
東芝の株式をめぐっては先月23日、旧村上ファンド出身者が設立したシンガポールの投資ファンド「エフィッシモ・キャピタル・マネージメント」が東芝株を取得したことが判明。大量保有報告書によると、エフィッシモは東芝株の8.14%を保有する筆頭株主となっている。
総額1兆円以上の負債を負う原子力子会社のウェスチングハウス(WH)が先月、アメリカ連邦倒産法11条(Chapter 11)の適用を申請。WHを連結対象から外す一方で、東芝は財務基盤の立て直しを図るため、三井住友銀行やみずほ銀行などの主力行との協議を進めている。また、主軸である半導体メモリー事業を分社化して、その株式を売却するとともに、他のノンコア事業や資産も売り払う方針だ。
(Editor: S. Sato)