自動運転元年だ!ラスベガスで「自動運転タクシー」が走る理由[CES 2018]

自動運転タクシー

アメリカのEVメーカー、テスラやアウディなどが先陣を切って取り組む高度な自動運転車技術。2018年は、5年後に振り返ると「そのステージが次の段階になった年」になるかもしれない。

世界最大級のテクノロジーショー「CES 2018」が、1月9〜12日(現地時間)アメリカのネバダ州ラスベガスで開催される。PCや家電はもちろん、IoT、AIなどに関連する最新技術や製品発表が期待されるが、今年は会期に合わせて、複数の企業によって参加者が乗車できる自動運転タクシーやバスが試験運行する。

ラスベガスで実証実験。2019年の実用化を目指す

CES2018での自動運転タクシーのリリース文

Aptivが公式サイトで告知したCES2018での自動運転タクシーのリリース文(クリックでAptivのサイトに遷移します)。

自動運転車技術を保有するAptivによれば、タクシー配車サービスを提供するLyftとパートナーシップを締結し、CES 2018において「自動運転タクシー」の試験運行を実施する。自動運転タクシーは、CES 2018のメイン会場の1つであるラスベガス・コンベンション・センター(LVCC)のゴールドロットと呼ばれるエリアから出発し、ラスベガス内の20カ所以上の目的地に移動できるという。試験期間はCES 2018開催期間と同様で、1月9日〜12日。

Aptivは2017年10月に買収を発表したnuTonomy社とともに自動運転車を開発しており、過去のCESでの運行情報のほかハイウェイや街中の渋滞情報を持っている。それらのデータをもとに、今回の自動運転タクシーを実現した。Aptivのリリースによれば、2019年の商用化を目指しているという。

乗車を希望する人は、CES 2018の同社のブースで自動運転に関する簡単なオリエンテーリングを受ける必要がある。さらに、実際の車内には人間のドライバーも同乗する。もしもに備えるための措置だが、技術に関する解説も行う模様だ。

LasVegas2015

人が集まるラスベガスにとって、交通問題の解決は急務

例年、世界中から15万人以上の出展者と参加者が集まるこの時期のラスベガスでは、常に交通渋滞やタクシーの確保に頭を抱えることになる。今回の試験運行は渋滞緩和にはわずかな助力でしかないが、Lyftとタッグを組んだ取り組みは、自動運転車技術をアピールするにはうってつけだ。

フランス企業もCESで自動運転車のデモを実施

自動運転技術のアピールをこの場で仕掛けようとしているのは、AptivとLyftの他にもある。フランスのNavyaとKeolisも自動運転車のデモを実施する模様だ。2社は共同ブースで乗車受付と技術展示を行う。残念ながら、Lyftのライバルで自動運転車技術にも力を入れているUberは現時点で、CESでのデモについて案内はしていない。


Navyaの自動運転シャトルバス

Navyaの自動運転シャトルバス。この車両そのものが走るのだろうか?

Navya


Navyaの自動運転シャトルバス

自動運転シャトルバスのスペックシート。6人乗りで車両重量は2トン。運行スピードは時速30マイル(約48km/h)、最高速度が55マイル(約88km/h)という性能。

日本でも2020年の実用化に向けて実証実験が行われ、開発に拍車がかかる自動運転車技術。CES2018の会期中には今回のタクシーやバスの体験試乗レポートも各国メディアで出てくることになる。

(文・小林優多郎)

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