31枚の写真で見る、北朝鮮と韓国の高官級会談が開催された「板門店」

パトロールする韓国兵

会場近くで警戒にあたる韓国兵。

Chung Sung-Jun/Getty Images

北朝鮮と韓国の高官級会談が9日、約2年ぶりに開催された。

その会場となったのは、1953年に朝鮮戦争休戦協定の署名も行われた板門店だ。

以来、板門店は北朝鮮と韓国の兵士らが日々顔を合わせる軍事境界線上の唯一の場所であり、北朝鮮を自らの目で見ようと海外の要人が訪れる場所でもある。

だが、板門店やその周辺の暮らしは、軍事的な緊張や軍の駐留の影響を受けながらも、驚くほど普通だ。店もあるし、子どもたちは学校へ通い、人々は農場で働いている。

また、観光地としての人気も高い。ただし、PRIによると、板門店を訪れる場合は「敵対国に入るため、怪我を負ったり、命を失う可能性もある」ことを理解した旨の署名が必須だという。

現地の様子を写真で紹介しよう。


約2年ぶりの高官級会談の会場となったのは、非武装地帯にある板門店の韓国側施設「平和の家」だ。

平和の家

ED JONES/AFP/Getty Images

白と青の6つの建物が軍事境界線上にあり、会議室として共同使用されている。

会議棟

RICHARD A. BROOKS/AFP/Getty Images

韓国の使用中には、北朝鮮兵士が中をのぞく様子がこれまでたびたび撮影されている。

会議室の中をのぞく北朝鮮兵士

Jeon Heon-Kyun-pool/Getty Images

窓越しに写真を撮る姿も、何度も捉えられている。

窓越しに写真を撮る北朝鮮兵士

Jacquelyn Martin-Pool/Getty Images

中立国監視委員会(NNSC)の議事録が、会議室にある「KPA(朝鮮人民軍)」と書かれたメールボックスに入っている。

メールボックス

REUTERS/Kim Hong-Ji

写真のテーブルで、朝鮮戦争休戦協定の署名が行われた。1953年、7月27日のことだ。

協定の署名が行われたテーブル

ED JONES/AFP/Getty Images

外では、北朝鮮労働者が北朝鮮側の施設を掃除している。

屋外清掃

KIM JAE-HWAN/AFP/Getty Images

芝の手入れも。

芝の手入れ

REUTERS/Jo Yong-Hak

「帰らざる橋」には木々が立ち並んでいる。ここでは1953年の協定にもとづき、戦争捕虜が南北どちらへ進むか、その選択をした。

帰らざる橋

Chung Sung-Jun/Getty Images

板門店にあるプロパガンダの看板の前を通る北朝鮮兵士。

北朝鮮のプロパガンダ看板

ED JONES/AFP/Getty Images

その近くでは、店の中で北朝鮮のミサイル発射のニュースをテレビで見る韓国人の姿が。

テレビを見る韓国人

Chung Sung-Jun/Getty Images

学校は、軍の重点的な監視の下に運営されている。

兵士が警戒する学校

JUNG YEON-JE/AFP/Getty Images

非武装地帯の中で唯一、一般市民が住むことのできる「自由の村」では、軍関係者が学校の卒業式に出席することも多い。

卒業式

Chung Sung-Jun/Getty Images

板門店には電車で行くことができる。写真は韓国側の最北駅「都羅山駅」の入り口。

韓国側の最北駅「都羅山駅」

Eric Lafforgue/Art In All Of Us/Corbis via Getty Images

現在はつながっていないが、2007年前後の一時期は、平壌まで運行されていたこともある。写真は今も残る当時のサイン。

駅のサイン

Eric Lafforgue/Art In All Of Us/Corbis via Getty Images

Source: CityLab

観光客は、厳重に警備された会議室を団体で見学することができる。軍事境界線上にあることから、事実上、北朝鮮に入ることができる。

会議室を見学する観光客

Eric Lafforgue/Art In All Of Us/Corbis via Getty Images

軍事境界線の巨大パネルの前で記念撮影をすることもできる。

記念撮影

Eric Lafforgue/Art In All Of Us/Corbis via Getty Images

もしくは、実際に屋外で撮影することも可能だ。

記念撮影

Eric Lafforgue/Art In All Of Us/Corbis via Getty Images

北朝鮮が韓国を奇襲するために作った4つのトンネルのうちの1つ「第3トンネル」の監視映像。今はこうしたトンネルも見学できる。

第3トンネル

Eric Lafforgue/Art In All Of Us/Corbis via Getty Images

Source: New York Times

展望台からは、北朝鮮を見ることができる。

展望台

Eric Lafforgue/Art In All Of Us/Corbis via Getty Images

北朝鮮のギジョンドン村だ。

ギジョンドン村

Chung Sung-Jun/Getty Images

農場で働く人たちの姿も見られる。

農場で働く人たち

Chung Sung-Jun/Getty Images

土産を買うこともできる。

土産物の販売コーナー

Eric Lafforgue/Art In All Of Us/Corbis via Getty Images

数キロ先には、北朝鮮のビールを売る韓国の土産物店もある。

北朝鮮のビール

RICHARD A. BROOKS/AFP/Getty Images

ここでは地元産の大豆も売られている。この地域には、朝鮮人参や米、大豆を育てる数百人の農業従事者が暮らしている。

大豆

RICHARD A. BROOKS/AFP/Getty Images

国連軍の基地キャンプ・ボニファスも、板門店の近くにある。2003年に撮影されたこの写真では、米兵がジョージ・W・ブッシュ大統領(当時)の一般教書演説を見ている。

キャンプ・ボニファス

Chung Sung-Jun/Getty Images

臨津閣(イムジンカク)の平和公園も近い。

平和公園

Truth LEEM/AFP/Getty Images

訪れた人は平和と統一を願うメッセージをリボンに込めて、非武装地帯のフェンスに残していく。

フェンスに結ばれた数多くのリボン

Eric Lafforgue/Art In All Of Us/Corbis via Getty Images

だが、住民は今も影響を受けている。2015年には銃撃戦の後、軍事境界線の南にある別の村の住民たちがシェルターに避難した。

避難する人たち

REUTERS/Kim Hong-Ji

板門店に戻ろう。ここでは北朝鮮と韓国の兵士が直接顔を突き合わせている。写真の場所は、2017年11月に北朝鮮兵士が脱北した共同警備区域のすぐ近くだ。

板門店

Korea Pool/Getty Images

2018年1月3日には、板門店で南北間を結ぶホットライン(直通電話回線)が再開した。

ホットライン

South Korean Unification Ministry via Getty Images

[原文:North and South Korea met in the truce village of Panmunjom — these extraordinary photos show what it's like]

(翻訳/編集:山口佳美)

ソーシャルメディアでも最新のビジネス情報をいち早く配信中