Lyftの自動運転タクシーに乗った。
Avery Hartmans/Business Insider
ラスベガスで開催中のCESで、完全自動運転タクシーに乗った。
ちょっと怖かったが、まさに未来の体験だった。ちなみに、自動運転車に乗ったのは初めて。
この自動運転タクシーは、CES期間中に自動運転車技術を持つAptivと配車サービスLyftが協力して運行しているもの。
※参考:自動運転元年だ!ラスベガスで「自動運転タクシー」が走る理由[CES 2018]
1月10日(現地時間)、同僚と私は自動運転タクシーに乗るために、CESの会場であるラスベガス・コンベンション・センター(LVCC)近くの駐車場に向かった。今回の取り組みでは、Aptivが車両と自動運転技術を提供、Lyftが実際の運行を担当している。
我々はラスベガスのドライブを楽しんだ。だが今のところ、CESで体験した中で最もスリリング“ではない”体験だった。でも素晴らしかった。
AptivはLyftが提携している7社のうちの1社。
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Lyftの自動運転プラットフォームのプロダクトリーダー、ジョディ・ケルマン(Jody Kelman)氏は同社の手法を「プラグ・アンド・プレイ」と語った。Aptiv、ウェイモ(Waymo)、ジャガー・ランドローバーなどが車両を提供し、自動運転車によるライドシェアサービスなどにLyftのオープンプラットフォームを使用する。
Aptivの車両の最も巧妙な点は、LIDARと呼ばれるセンサーの搭載方法。
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同社は、他の多くの会社のようにルーフの上にセンサーを載せたりせず、上手く搭載している。矢印が車両に取り付けられたLIDAR。
一見、自動運転車とは分からない。後部のバンパーに自動運転車と書いてあるが。
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Lyftのアプリで自動運転タクシーを呼んだ。
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数秒で手配が完了。
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車両はBMWの5シリーズセダン。真っ赤なホイールがカッコいい。
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車内には、前席シートの間にディスプレイがあった。出発する時は、「Start ride.」と書かれたピンクのボタンを押す。
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各車にはドライバーが搭乗。助手席には、自動運転の説明員が乗っていた。ドライバーは万一に備えて道路の状況を注視、会話は許されていない。ケルマン氏が助手席に座り、説明してくれた。
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ホテルの敷地内からスタート、ここはマニュアルモードで進んだ。
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だが公道に出るとすぐ、システムが自動運転に切り替わった。ハンドルから手を離している!
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自動運転中の動画。
ディスプレイには自動運転の状況が表示され、マニュアルモードなのか自動運転モードなのかをチェックできる。乗車中、ドライバーがハンドルを握ったのは一度だけ。建設現場近くの複雑なカーブを通る時だけだった。
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スタートした時、道路は空いていた。自動運転システムは人間のドライバーよりも少し慎重。だから信号が黄色だと大体、止まった。
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一度、交差点で止まっていた時、横断歩道に人がいることを検知し、信号が青に変わっても動き出さないことがあった。
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道が混んできた。人間のドライバーと同じように少しずつ進んだ。だが、人間のドライバーと違う点が1つあった。合流で2台、先に行かせたのだ。
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最初から最後まで、乗車はとても平凡だった。ケルマン氏は前日乗った人は寝ていたと語った。
後部座席に座る筆者と同僚。
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テクノロジーが違和感なく我々の生活に浸透した時、それはとても上手く機能している。自動運転車に乗って、そう感じた。自動運転モードに切り替わった後も、これまでに乗ったLyftの配車サービスと同じように感じた。
シーザーズ・パレスまでドライブして戻ってきたが、100%快適だった。実際、最もエキサイティングだったのはドライブの最後、車の多い通りで完璧にUターンした時だった。
それ以外は、ほとんど退屈。だが他の選択肢と比較すると、退屈さは実際にはとても素晴らしいことだ。
(翻訳/編集:増田隆幸)