国連改革のパネル・ディスカッションに出席した、アメリカのジョン・ケリー大統領首席補佐官とH・R・マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)。2017年9月18日、ニューヨークの国連本部にて。
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- アメリカでは、一部閣僚や政権スタッフの流出がささやかれており、ホワイトハウスは岐路に立たされていると報じられている。
- その中には、H・R・マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)やホワイトハウスのドン・マクガーン(Don McGahn)法律顧問の名前もある。
- 混乱の続くトランプ政権の今後に、スタッフらは希望を見出せずにいるようだ。
トランプ政権から去ろうとするスタッフや閣僚が増える中、政権内の人の入れ替わりは激しさを増しそうだ。
CNNは9日(現地時間)、ホワイトハウスに近い関係者の話として、2人の高官 —— H・R・マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とホワイトハウスのドン・マクガーン法律顧問 —— が、政権を去るのではないかとささやかれていると報じた。
政権発足から1年、ホワイトハウスでは頻繁にメンバーが入れ替わっており、こうした噂もその流れに沿うものだ。ジョン・ケリー大統領首席補佐官は2018年の中間選挙を前に、混乱を避けるため、人員の流出を事前に把握しようとしているとCNNは言う。
ケリー首席補佐官は、1月中に政権の名簿をできるだけ埋めようとしていると報じられているが、ハードルは依然として高い。就任以来ほぼ常に論争の渦中にある、トランプ大統領の下で働く意思を持った適任者を見つけるのは、容易ではない。
CNNによると、ケリー首席補佐官は2017年夏にそのポストに就いて以来、人材確保を任されてきた。
「周囲からの助けもなく、ケリー首席補佐官は日々、孤軍奮闘している」状況に詳しい関係者はCNNに語った。「支援が必要だ」
ロシア疑惑の調査も、状況の改善には役立っていない。ロバート・ミュラー特別検察官による捜査は、トランプ政権の現在のスタッフに重くのしかかり、 新たに政権入りする可能性のある人々の不安材料になっていると報じられている。
ある政府高官はCNNに語った。「(政権発足から)1年が経つが、まるで10年くらい経ったように感じられないか? 」
[原文:Trump's national security adviser and top counsel might be eyeing the exits]
(翻訳/編集:山口佳美)