シェアトップを取り戻せるか? ナイキが「戦闘モード」に入った

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Getty/Maja Hitij

  • ナイキ(Nike)の復活計画は、同ブランドを流行のアスレティック・アパレル市場のトップの座に一気に押し上げる可能性がある。
  • 同社は値上げと同時にコスト削減を進めており、この戦略はうまくいきそうだ。
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アスレティック・アパレルはこれまでになく人気で、その競争は高まるばかりだ。こうした中、シェア拡大に積極的な姿勢を見せているのがナイキだ。

マッコーリー(Macquarie)のアナリスト、ローラン・バシレスク(Laurent Vasilescu)は、アンダーアーマー(Under Armour)ルルレモン(Lululemon)、アディダスといった競合のシェアを奪うべく、ナイキは「戦闘モード」に入ったと述べた。

同社は大規模なビジネスの転換を図っている最中だ。かつてはスニーカーとアスレティック・アパレル市場の王者に君臨していたナイキだが、その製造プロセスの遅さから、顧客の需要を即座につかみ、流行をうまく捉えることができなかった。

バシレスク氏によると、ナイキでは現在、約100万人のスタッフがそのサプライチェーンに従事している。同社は自動化を積極的に取り入れることで、製造プロセスを速め、コストを削減、利益率を上げようとしている。

顧客との関係も見直そうとしている。同社は顧客体験を高めるため、3万あまりの小売業者との取り引きを打ち切った。その一方で、アマゾンでは販売しないというこれまでの方針を転換させている。こうした顧客へより直接的に販売しようとする試みは、ナイキにとって心強い追い風になるだろうとバシレスク氏は言う。

顧客体験の向上に加え、ナイキはテック界にならい、商品の平均価格を上げて、利益率を上げようとしている。アップルが作ったiPhone Xは、スマートフォンの中でも最も高い価格帯の商品の1つだが、その価格の高さが機種に対する需要に影響を与えているようには見えない

ナイキも同じような道を行こうとしている。アメリカで190ドルで販売されている同社のスニーカー「ヴェイパーマックス(VaporMax)」シリーズは、「これを反映したものだ」とバシレスク氏は言う。ナイキはこの成功を生かして、平均販売価格を押し上げるであろう、新たなプレミアム製品を複数売り出す計画だ。

バシレスク氏はナイキの投資判断を「アウトパフォーム(買い)」とし、その目標価格を直近の64ドルから12.5%引き上げ、72ドルに設定した。

ナイキの株価は2018年に入ってから、0.86%伸びている。

[原文:Nike is going into 'battleship' mode to launch itself to the top of the hot athletic apparel market (NKE)]

(翻訳/編集:山口佳美)

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