Costs of War/Brown University
「この十字軍、このテロとの戦いには、時間がかかるだろう」アメリカのジョージ・W・ブッシュ元大統領は2001年9月16日(現地時間)、ホワイトハウスでこう述べた。「アメリカ人は忍耐強くあらねばならない。わたしもそうする」同時多発テロから5日後のことだ。
ブッシュ元大統領は正しかった。「テロ」という抽象的なものとの戦いには、時間がかかるという意味では。
アメリカがアフガニスタンへの攻撃を始めたのは、2001年10月。2013年には、オバマ元大統領がこの「対テロ戦争」の終わりを公式に発表したが、テロとの戦いは17年近くが経った今もまだ続いている。
むしろ実際は広がっている。
ブラウン大学の戦争費用プロジェクト(Costs of War Project)の最新データによると、2015年10月~2017年10月の2年間で、アメリカは76カ国、全世界39%の国々でテロと戦ってきた。
地図は米軍の駐留や基地の場所を示しており、他国の軍にテロ対策の訓練を実施したり、ドローン攻撃や空爆の拠点となっている。
中でも、アフリカでのプレゼンスの大きさには驚くべきものがある。
[原文:The US military is fighting terrorism in 76 countries around the world — here's where]
(翻訳/編集:山口佳美)