MBAホルダーがよく使う、9つのフレーズ

ビジネススクールの卒業式

各業界にはそれぞれの専門用語がある。

Harvard Business School/Facebook

各業界にはそれぞれ専門用語がある。特に、ビジネススクールで使われる用語は部外者には分かりにくいだろう。

そうした用語をクリアにするために、我々は2人のMBAホルダーに彼らがビジネススクールで学んだ、もっとも奇妙な用語やフレーズについて聞いた。

ポール・オリンジャー(Paul Ollinger)氏は、1997年にダートマス大学のMBAを修了、初期の頃のFacebookを経て、コメディアンに転身した。同氏が最近出版したコメディー調のキャリアガイド本『You Should Totally Get an MBA』には、「MBAトーク」の用語集が収められている。

アレックス・ディア(Alex Dea)氏は、2015年にノースカロライナ大学のMBAを修了し、現在はセールスフォースのプロダクト・マーケティング・マネージャーとして働いている。同氏はMBASchooledというブログを運営しており、ビジネススクールの学生、入学希望者、修了生向けの情報を提供している。

MBAホルダーがあなたのことを「ハービー(Herbie)」と呼ぶとき、それが何を意味するのか紹介しよう。

レジュメ・ウォーク(Resume walk)

話をする女性

Strelka Institute for Media, Architecture and Design/Flickr

「レジュメ・ウォーク(resume walk)」は、面接中に行う経歴のハイレベルなアピールのこと。

ディア氏によると「自分のバックグラウンドやこれまでの実績、スキル、パーソナルライフとプロフェッショナルライフの結び付きを示す情報についての、極めて短い、簡潔なエレベーターピッチのようなもの」。

※エレベーターピッチ:短時間で簡潔に自社や自分を売り込むこと。エレベーターに偶然乗り合わせた投資家に対して、エレベーターに乗っているうちにビジネスプランを説明することから転じたとされる。

PAR、STAR

話をする男女2人

Strelka Institute/Flickr

履歴書に実績を記載したり、面接で質問に答えるときにMBAの学生が活用する2つのフレームワークとディア氏。

「面接の時間は限られていることが多い。だから、簡潔に説明できるようにしておかなければならない」

PARは「Problem(問題)、Action(アクション)、Result(結果)」の頭文字を取ったもの。このフォーマットを使えば「問題について述べ、次に問題を解決するために行ったアクションを掘り下げ、最後に自分が特に成し遂げた最終的な結果について語って話を完結させることができる」とディア氏は語った。

STARも同様で「Situation(状況)、Task(タスク)、Action(アクション)、Result(結果)」の頭文字を取ったもの。

ブルーオーシャン、レッドオーシャン

泳ぐサメ

OldakQuill/Wikimedia (CC BY-SA 3.0)

オリンジャー氏は用語集の中でこの2つを説明している。

ブルーオーシャンとは「まだ競合や人食いマシーンによって荒らされていない市場を表すオタク用語」、レッドオーシャンとは「競合相手や人食いザメがひしめきあっている市場を表すオタク用語」。

4P

50%オフのサインの前を歩く女性

Dan Kitwood / Staff / Getty Images

「4P、すなわちProduct(製品)、Place(流通)、Price(価格)、Promotion(プロモーション)は、製品が成功するかどうかを左右する」とオリンジャー氏は著書の中で述べている。

4Pは「マーケティング・ミックス」とも呼ばれる。この用語は1950年代にニール・ボーデン(Neil Borden)氏が広めた。

3C

クッキーモンスター

Apple/YouTube

オリンジャーは著書の中で「大前研一氏によって作られたビジネスモデル。Customer(顧客)、Competition(競合)、Company(自社)の動きを分析し、戦略的優位を導き出すもの」と定義している。

死のサークル(Circle of death)

話をする2人の男性と1人の女性

University of Exeter/Flickr

ビジネススクールのネットワーキングイベントでは大体、企業の担当者よりも学生の方が多い。学生は企業の担当者と話をしようと躍起になっている。

「その結果、多数の学生が1人の担当者に群がることになる」とディア氏は語った。「1人の担当者を学生たちが取り囲み、輪ができたように見える。堂々巡りの質疑応答のゲームが行われているかのようだ」

これは皮肉めいた用語だとディア氏は続けた。なぜなら、MBA学生であれば誰もが、求職中に通らなくてはならない道だから。

ミーシー(MECE)

クレヨン

Flickr / frankieleon

オリンジャー氏は、MECEとは「マッキンゼーが作り上げた『相互に排他的な項目』による『完全な全体集合』を意味するデータ分析コンセプト」の略語と語った。

例えば、人を年齢で分類することはMECEとなる。この場合、誰もが1つのカテゴリーのみにしか属することができず、全カテゴリーを集合させると、全体が網羅される。

一方、人を趣味で分類することはMECEではない。なぜなら、1人で複数の趣味を持つことができるから。

SWOT分析

重量挙げに失敗した男性

REUTERS/Grigory Dukor

オリンジャー氏によると、この用語は「長所(Strengths)、短所(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の観点から、ビジネスの状況を分析するフレームワーク」。

ハービー(Herbie)

ハイキングをする人

Paxson Woelber/Flickr

1984年にビジネス・コンサルタントのエリヤフ・ゴールドラット(Eliyahu M. Goldratt)氏が発表した小説『ザ・ゴール』は、授業の課題として取り上げられることが多い書籍とディア氏は語った。この小説は、オペレーションとサプライチェーンの原理について解説している。

話の1つに、ハービーという男の子がボーイスカウトでハイキングに出かけ、彼の歩みが遅いことでグループ全体が遅くなってしまったという話がある。そこから「ハービー」は「ボトルネック」、つまり人を待たせる原因となるものの代名詞となった。

ディア氏は、MBAホルダーは「ハービーになるな」「ハービー的なことは止めろ」という発言をすることがよくあると語った。

[原文:9 phrases only MBAs understand

(翻訳:まいるす・ゑびす/編集:増田隆幸)

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