誰を残し、誰を解雇すべきか —— 見極めるためのシンプル、でも冷酷なやり法

机に肘をつく女性

厳しいが、必要なこと。

Strelka Institute for Media, Architecture and Design/flickr

  • パティー・マッコード(Patty McCord)氏は、ネットフリックスの元チーフ・タレント・オフィサー(chief talent officer)、現在はコンサルティング事業を行っている。
  • 同氏は自身の著書『Powerful: Building a Culture of Freedom and Responsibility』で、管理職は現在のチームメンバーが6カ月後にも必要なメンバーかどうかを常に意識すべきと述べている。
  • もし6カ月後に必要でなければ、必要なスキルや知識を持たないメンバーは解雇すべき。

管理職は、冷酷で無慈悲と周りから思われるくらい現実的であるべき —— 少なくともパティ・マッコード氏はそう考えている。

マッコード氏は1998年から2012年まで、ネットフリックスでチーフ・タレント・オフィサー(chief talent officer)を務めた。同氏はCEOリード・ヘイスティングス(Reed Hastings)氏と一緒に同社のカルチャーをまとめたスライドを作成。スライドはネットに公開され、閲覧数は2000万回に近づいている。現在、マッコード氏は自身でコンサルティング事業を行っている。

マッコード氏は最新の著書『Powerful: Building a Culture of Freedom and Responsibility』で、ネットフリックスで学んだことやコンサルタントとしての経験を生かして、全ての管理職が活用できる見識を紹介している。

その中でひときわ目を引くものがある。それは、今のチームが将来必要なチームではないかもしれないというもの。そして、管理職の目標が可能な限りベストなチームを作ることである以上、誰を残し、誰を解雇すべきかという厳しい判断を下す必要があるとしている。

そのために、同氏は「6カ月エクササイズ(six-month exercise)」と呼ぶべき戦略を、定期的に行うことを勧めている。以下のようなものだ。

  1. 「チームが現在達成していないことで、今から6カ月後に達成するであろうことを書き出す」。現在開発中の製品や獲得する予定の売り上げなどでよい。
  2. 「現在とは違ったやり方で達成する方法を考える」。オフィスを歩き回って想像する。共同作業を増やしたり、会議を減らすことかもしれない。
  3. 「それらを実現するために、チームはどんな方法を知る必要があるか」を考えてみる。技術的な知識かもしれないし、交渉スキルかもしれない。

そして、最後に最も難しい質問 —— 今のチームは、適切なスキル、知識、そして経験を持っているか?

もしそうでないなら、それらを備えた人材を引き入れたり、現在のメンバーと入れ替える必要すらあるかもしれない。

マッコード氏はBusiness Insiderとのインタビューで、企業のミッションは「会社として解決しなくてはならない問題を解決するために最適な人材を雇うことであり、チームが常にそのような人材で構成されているように気を配ること」と語った。だが、注意すべき点がある。

「常に同じ人物がそうとは限らない」

ネットフリックスは、優秀な人だけを残す

ネットフリックスは、マッコード氏が去った後もこのマネジメント手法をほとんど変えていないようだ。

ウェブサイトの「カルチャー」の項目で、ネットフリックスは「優秀な人だけ」を会社に残すと明言している。ウェブサイトには「ドリームチームを維持するために必要なことは、高い能力であって、一生懸命働くことではない。Aレベルの努力をしても、Bレベルのパフォーマンスなら、敬意を払いつつ、寛大な解雇手当を与える」とある。

マッコード氏自身が2013年にネットフリックスを解雇されたことも注目に値する。

「私は、私が作り上げることに貢献したカルチャーの究極の産物」と同氏はBusiness Insiderに語った。同氏は、ネットフリックスを辞めた後も順調なキャリアを歩み、今も元同僚と連絡を取っていると付け加えた。

このマネジメント手法は簡単ではない。それどころか、極めて不公平に思えるかもしれない。

そんな考えに対して、同氏は著書で「チームを作っているのであって、家族を作ろうとしているわけではない」と主張している。つまり、会社や管理職にスタッフのキャリア開発に対する責任はない。

スタッフはこの現実を受け止め、覚悟を決めるべきだと同氏はBusiness Insiderに語った。

「会社があなたのキャリアをケアしてくれると期待してはいけない。それは、会社の仕事ではない。会社の仕事は、顧客やクライアントをケアすることだ」

[原文:A simple but ruthless exercise reveals who your star employees are — and who should be fired

(翻訳:Yuta Machida/編集:増田隆幸)

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